南青山OFFICE 2141
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>>LOCATION
外苑東通りと青山通りが交わる青山一丁目交差点。交差点の周辺には大規模なビルが多く、ビジネス的なイメージの強いエリアと言えるだろう。そんなエリアでありながらも、赤坂御所や明治神宮外苑と豊かな自然環境も多く、道幅の広い道路上には青空がスカッと広がる気持ち良さも感じられる。青山一丁目の交差点から青山通りを外苑前方面へと進んだところ。帝国データバンク本社ビルの隣に、竣工したばかりのこの建物を見つけた。
>>SPEC & STATUS
ガラスカーテンウォールの煌びやかな印象に加え、制振構造や非常用発電設備もしっかり完備し、安心感を持って働けるハイグレードビル。そして、敷地内公開空地やテラスに緑を多く設けるなど、環境への配慮も高く評価されている。その結果として、「CASBEE評価認定」の「建築(新築)」および「スマートウェルネスオフィス」の2部門で最高評価Sランクを取得し、「建築物省エネルギー表示性能制度(BELS)」の4つ星も獲得。再生可能エネルギーによる電力供給を採用するなど、持続可能な社会を目指す取り組みもしっかりと行われていた。
そんな建物のファサードや敷地内には、現代美術ユニットSHIMURAbrosの作品が常設されている。一般的なハイグレードビルとは異なり、好奇心や五感を刺激する新たな価値を付加したビルとして、今後も若手のデザイナーや次世代を牽引するクリエイターを積極的に起用していく予定。また、様々な用途で利用できる吹抜けのロビーやB1Fのイベントホールなどを設けることで、入居者や地域に向けて芸術や文化との接点を創出し、このエリアに多様な価値をもたらす取り組みが好印象だ。
ハイスペックな性能はもちろんのこと、そこにさらに芸術や文化との交わりを感じられるという新しいスタイルのハイグレードビルと言えるだろう。
EDITOR’S EYE
入居者専用のカフェラウンジでは、「イナカデリコ」によるオフィスワーカー向けに健康的な食を提供し、地方生産者の地域活性にも貢献。アート作品も望める緑豊かなテラスも併設されているので、スタッフ間だけでなく、入居者間での交流も促す場となりそうだ。