南青山OFFICE 1919
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>>LOCATION
青山通りとキラー通りが交わる南青山三丁目交差点。その周辺は2020年に建て替わった元青山ベルコモンズを筆頭にここ数年で新築のオフィスビルが増えはじめ、新しい流れが生まれつつあるエリアだ。加えて交差点すぐの北青山の都営アパートは周辺の建物を巻き込み、2028年に再開発によって、地下2F〜地上38F建ての商業施設も出来上がる予定。そんなこともあって、馴染み親しんだこの街並みも、少しずつ新しい街へと変わり始めている。今回ご紹介する物件も、このエリアの新しい流れに乗るように南青山三丁目交差点のすぐ近くで2023年誕生した。
>> SPEC & STATUS
この建物を印象付けているものは、インナー/アウターバルコニーによって作り出された凹凸のあるファザードだと言える。軒裏には少し変わった木目が施され、青山通りを通る人々の視線を奪っていることは確かだろう。エントランスまでのアプローチを深めにとることで、青山通りに面していながらも、通りの喧騒とは切り離され、落ち着きのある上品な風格すら感じられる。
各フロアはそれぞれ250坪程と、他のハイグレードなオフィスビルと比べると少々コンパクトなサイズ感ではあるものの、空間の左右に設けられた開口部とバルコニーによって外と室内が緩やかに繋がりを保っているため、圧迫感は感じないだろう。加えて建築基準法で定める大地震の1.25倍の地震にも耐えられる耐震性能や、停電時でも最大で48時間も電力供給が行われる非常用発電機など、ハード面のスペックとしても十分だ。
いわゆるオフィスビルのような無機質なイメージはなく、ラグジュアリーで上品な雰囲気を纏うこちらの建物。この華やかな印象のある青山エリアにふさわしいステータスを感じられるハイグレードビルと言えるだろう。
EDITOR’S EYE
ちょっとした気分転換に使用可能なルーフトップテラスや、エントランス脇に設けられた緑あふれる中庭的な存在の広場など、都心ということを忘れてしまうほど落ち着いた環境も整っているのも、この建物が出す上品さを際立てているのだろう。