渋谷OFFICE 049
EDIT
>>LOCATION
渋谷駅から表参道方面へ上を向いて歩いていると、視界の隅の方に入ってくるちょっとかわった建物。遠目からは望めるものの、実は少し入り込んだところにあるので、あまりその全貌を見たことある人は少ないのではないか。
>>SPEC & STATUS
設計はルイ・ヴィトンの店舗や、プール施設、美術館など、多岐に活躍している青木淳氏。隣接する高い建物も意外と少ないため、建物全体を容易に一望することもできるだろう。緩やかにカーブする真っ白い壁面。そこに点在するスクエアの窓。そして各階4.9mという、規格外のこの空間と、柔らかく外界との境目を演出する天井からつり下げられたレースカーテン。床や壁などの仕様は普通のオフィスそのものなのに、オフィスビルという概念の枠に収まっていない、もはや面白いとしか言わせてくれない空間だ。一度目にするだけで、印象に残るオフィスはそれだけで相手との距離を縮められるのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
建物も印象的、窓の配置も面白い、そしてこの空間は形も少し変わっている。室内の天井高は各階4.9mと規格外で開口部の配置もランダムでどこを見ても同じ面がない。窓には天井からつり下げられたレースのカーテンが備わっており、柔らかく外界との境目を演出している。いろいろな魅力を持つ建物であるが、それを生かすのはあくまでも利用する人たちである。天井の高い空間で、上を見ながら建物にも勝る働き方をしてもらいたい物件だ。