赤坂OFFICE 2061
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>>LOCATION
六本木から赤坂方面へと繋がる六本木通り。その通りの中でも、六本木一丁目駅周辺は多数の超高層ビル立ち並び、ビジネス色の濃いエリアと言える。空を見上げれば、高層ビルだらけという場所ではあるが、高層ビルの足元に設けられた公開緑地のおかげもあって、通行人にとっては、意外にも緑を感じられる場所。中でも、ANAインターコンチネンタルホテル東京のすぐ脇にある「桜坂」など、桜の見どころが多く、春が待ち遠しく感じる場所でもある。そんなエリアにおいて、大規模再開発の先駆けとも言えるこのビルを見つけた。
>>SPEC & STATUS
建物中央で半分ずつ位置を迫り出した様なデザインが目を惹く37F建のビル。オフィスビル、住宅、商業施設の他、サントリーホールやANAインターコンチネンタルホテル東京からなるアークヒルズのランドマーク的な建物だ。日本国内の賃貸オフィスビルとしては、初めて非接触式のICカードによるビル入管システムを導入するなど、安全性への意識も高い。正直かなり築年数は経っているものの、リニューアルなどを定期的に行なっているため、ビルのスペックやグレード感もしっかり感じられる。しかし、それ以上に、このビルの大きな特徴は建物周辺の施設の充実度ではないだろうか。サントリーホール前の噴水を設けた広場や、アーケードによって天候に左右されないテラスなど、季節によって彩られるアーク・カラヤン広場はその1つだろう。また、敷地周辺には150本もの桜の木を植え、建物の屋上を含めた7つの庭園を造り、地球環境大賞国土交通大臣賞を受賞するなど、環境への取り組みも高く評価されている。
ただ働くだけに留まらず、1つの街のように様々な充実した時間を過ごせる、そんな環境も含め圧倒的なステータスを感じられる建物だ。
EDITOR’S EYE
アークヒルズのARKは赤坂(AKASAKA)と六本木(ROPPONGI)の繋ぎ目(KNOT)の頭文字を取ったもの。今では当たり前の様な超高層ビルと商業施設のある大規模開発の先駆けとなったこともあり、開業した年には新語・流行語大賞にもノミネートされている。