EDIT
目黒駅から権之助坂を下っていく。軒先を連ねた飲食店を通り越し目黒川を超えた数分のところに、シュッとしつつも、こだわり深い外観のこの建物を見つけることが出来る。豊富な飲食店、季節によっては桜並木も望めるこのアプローチは駅からの坂道をマイナスと捉えても、十分プラスに考えられる悪くないロケーションだ。
建物は地上10F建て。周りの建物の中でもノッポな高さを持っていながらも、こちらの建物の意外な魅力はその地下部分にあった。まるっとスタジオの居抜きの空間。1つの空間の天井高さは2フロア分にもなるMAX6m、白ホリのスタジオそのままである。さらにこの建物には、そんな白ホリスタジオが、地下2F、地下1Fに大小2つあり、募集区画によっては、別途倉庫や、メイクルームもついているという至れり尽くせり。
ここをそのままスタジオとして利用するももちろん良し。ただ、空間に魅了されながらも、自分はカメラマンではない、、と諦めないでいただきたい。この記事のタイトルにした「studio」という言葉の本来の意味は、“工房、アトリエ”であった。現在広く使われている、写真や映像を撮影するスタジオより、もっと広義で、クリエイティブな意味合いを持っていたのである。現在の状況は白ホリ撮影スタジオそのままであるが、空間としては非常にポテンシャルを持っているこの場所を、よりクリエイティブに想像し、遊んでみるのはいかがだろうか。個人的には白ホリのアールから、スケートボードのミニランプをいつもイメージする。そんなイメージの延長で、地下の音のこぼれにくい環境を利用して、リアルにランプを作ってみても面白いだろう。スタジオ利用を考えてなくても、この状態は敢えて壊すことない。元々スタジオだったというこの空間の歴史もひっくるめて、クリエイティブにこの空間を演出し、活用してみるのもカッコいいと思う。
EDITOR’S EYE
正確にいうと、目黒通りとも呼ばれる権之助坂というのは、駅を背にして左側、下り一方通行の道が権之助坂というのをご存知だろうか。その名の由来は、、長くなるのでwikiで調べていただきたい。