不動前オフィス|天井高5.5m300坪のインパクト空間
EDIT
>>LOCATION
場所は不動前。目黒や五反田などにも歩けてしまう距離でもありながら、ローカル感の漂う下町っぽさのあるエリア。これからの時期には賑わいを見せるお花見スポットである目黒川も、この辺りまで来ると人混みはそれほど感じられず、落ち着いて鑑賞できるという利点も◎。そんな不動前駅すぐの場所。山手通りから伸びるかむろ坂の麓あたりに、エントランス付近は低層の控えめな顔という、この建物を見つけた。
>>SPACE
エントランス前には、荷捌きスペースが確保され、多くの配達が行われている建物。それもそのはず、オフィスビルではなかなか見られない貨物用エレベーターが通常のエレベーターと並んで設置されていることもあって、大型の荷物を運搬する企業も多いのだろう。そんなエレベータを利用して、B1Fへ。建物外観からは小ぶりなビルくらいにしか見えなかったし、入口も通常サイズだったため、正直油断していた。そこに、突然目の前にドーンと広がる約300坪という面積のスケール感。さらに、最高で5.5mを超え、2フロアがまるまる収まってしまう様ななかなか規格外の天井高に、しっかりやられてしまった。それに加え、そんな空間の一部を走るダクトや配管のシルバー、赤色のフェンスなど、無機質で工場的な無骨さが、純粋にカッコ良く思える。地下ということで、開口部などはないが、それもなんだか秘密の組織感があって、男心をくすぐられる空間だった。
>>HOW TO USE
ちょっと躱した不動前という立地にある、インパクト大のこの空間。ただただオフィスとして利用してもサマになりそうだが、この稀少なほどの天井の高さを活かさない手はないだろう。面積も広く、壁面もしっかり確保しているため、壁をスクリーン代わりに、大迫力の映像を投映して楽しんだり、来客時には自社のPR映像を流してアピールしてみるのも良い。什器や家具、照明なども、通常のオフィスであれば圧迫感が出てしまいそうな背の高いものを配置しても、スッキリと感じられるため、インテリアも立体的に楽しみたくなってくるだろう。なんなら、大型の貨物用エレベーターが備わっていることも利用して、サイズの大きいアートなども配置し、日々お気に入りのアートを眺めてニヤニヤしながら、仕事に取り組んでみてはいかがだろうか。
敢えてエリアを躱したからこそ得られる特別な空間。他の空間ではなかなか叶えられなかった夢をこの空間に詰め込んで、充実した贅沢な時間を過ごして頂きたい。
EDITOR’S EYE
どうやら床のOAフロアは400mmほどの高さになっているようだ。すなわちさらに40cmも空間が広がる可能性があるということ。広さがあるため、配線などを考えるとOSは必要な気もするので、一部だけ床を下げて6m近い天井高の空間にしてしまうのも面白そうだ。