神宮前店舗・オフィス|改装自由の木造戸建て
EDIT
>>LOCATION
外苑前駅を降り、スタジアム通りを経由してキラー通り方面へ進む。道中は交通量の多いスタジアム通りやキラー通りに挟まれていながらも、目の前は一方通行で車の通りは少なく、そして住宅も多くあるので、非常に長閑な環境。そんな通りを進むこと数分、商売繁盛や仕事運アップのご利益を持つ熊野神社の手前あたりで、ちっちゃいくせに自己主張強めのこの建物を見つけた。
>>SPACE
募集は築44年を迎えた木造2F建て1棟。その見た目は、いかにも都内っぽい狭小住宅で、かなり時代も感じられる雰囲気。そんな建物の脇、1mにも満たないような細道の途中にある玄関を開けると、THE住居といった想像通りの生活感丸出しの空間が広がっていた。室内は、まるで昨日まで人が住んでいたかのような状態で残されており、いったい何をどうすれば良いのか、、、と頭を抱えてしまったのが正直なところ。とはいえ、どちらにせよフルリノベーションレベルでの改修は必須となると思うので、この際、現在の状態はどうでも良いのではないだろうか。細かく分かれた空間たちは、不要な収納や壁を撤去することで、1つの空間として広がりを見せるだろうし、これまで隠れてきた柱などが姿を表せば、良い感じのアクセントにもなることが期待できる。物件のハードルの高さはかなり感じられるが、どんな方針で進めるか入念に検討を重ね、住居の名残を上手に残してあげることで、この空間は他にはない面白い物件となる予感がした。
>>HOW TO USE
今までいろんな物件を見てきたが、この物件は群を抜いてツッコミどころが多く、クセがすごいな!って思わず声が漏れてしまったほど。道路面にある建物の顔も室内側はお風呂とトイレ、階段で占領されているし、その階段はかなり急で手すりが必須レベルと笑ってしまう(私は階段でこけました)。そんな物件を撮影中どう変えていくか考えていると、頭の中で、あるTV番組のあのBGMが流れてきて、斬新かつ思い切ったアイディアを存分に発揮する時ということがわかった。内装変更は基本自由に、かつオーナーからの1,000万円の工事補助金もある。さらには、業種も重飲食までも可能と検討できる幅も広いので、柔軟に検討していただきたい。
この物件は固定概念に縛られず、どう考え抜くかに尽きる。そう、きっと頼るべきは匠レベルの設計士かも。きっとここは匠の腕の見せ所なんだ。
EDITOR’S EYE
最近この物件と同じような住居物件をがっつり改装して、良い雰囲気となった店舗を知っていたので、個人的にハードルの高さはあまり感じなかった。その店舗はこちらから:
Before →
After