北参道オフィス|駅直結1棟リニューアルビル
EDIT
>>LOCATION
場所は北参道。明治通りを南北に進んだ先にある新宿と渋谷というメガシティの中間地点の様なポジショニングでありながら、どちらにも染まらず、ある種独立した様な場所。アパレルやデザイン系の会社も多いが、原宿や表参道よりももっと玄人感のある大人な小洒落感と独特の落ち着いた雰囲気に好感が持てる。そんな北参道駅から出て真上を見上げたところに、ガラスに身を包んだこのビルは立っていた。
>>SPACE
2021年12月にリニューアルされたビル。駅直結、さらに1Fにはスタバがあって、意外と重宝することは間違いなさそうだ。
スタバの脇、吹抜けの共用部を抜けた先にあるエレベーターから上へと向かう。今回の募集区画は7Fだが、ざっと建物全体を説明すると、2Fはスケルトン天井で天高は約4.7mとなかなかインパクトのある空間。3F,4Fも天井はスケルトンで4m弱とこちらも高め。明治通り側に向けてのガラス面の多さに加え、建物裏側にはちょっとしたテラスもついた気の利いた空間となっていた。5Fから9Fまでは意外にも天井が貼られたスタンダードなオフィス仕様。空間こそインパクトは薄めだが、上へ上がる度にアールを描いた一面ガラス張りの窓から見える景色は抜け感を増していく。そして、辿り着いた最上階のメゾネットの10-11F区画は、完全に目の前から建物が無くなり、眺望は抜ける。そこには、明治神宮の森の紅葉が色づく様子や晴れていれば富士山も望めるという絶景が備わっていた。
フロアごとに仕様や形状、眺望の違いが異なり、それぞれの魅力を光らせている。この物件は、そんな個性的なフロアが集結したチームの様だった。
>>HOW TO USE
駅の真上に立ち、1Fにあるスタバの上にオフィスを構えるというなかなか良いポジショニング。コーヒー好きにはニヤニヤが止まらない状況でもあるが、現状の室内は比較的スタンダードさは否めず、やや物足りない印象も。それならば、フリーレント4ヶ月がデフォルトで付与されていることを活かし、賃料のかからない期間を居心地良く過ごす内装に整える期間と捉え、現状のスタンダードな仕様もお好みに応じてガラッと変更してみてはいかがだろうか。空間も不規則な形状であるが故、強制的にユニークな間取りになることは間違いないだろう。内装は変えてしまえば良い、むしろ変える前提という状況でもある空間なので、それならば、上へいくほど表情を変える眺望を重視してみるのが良さそうだ。晴れていればスカッと爽快ともいえるレベルの眺望が期待できる上層階に自然と気持ちは傾き、せっかくなら最上階を抑えたいという衝動に駆られてしまうかもしれない。
ちょっと躱したエリアとしての心地良さの中、駅から出て、コーヒーを買って、そのままオフィスへ。そして、室内に入れば、お好みに仕上げられた空間と抜群の眺望。そんなワンランク上の満足感を感じる働き方を目指してみてはいかがだろうか。
EDITOR’S EYE
実は2F〜4Fまでの間に謎の階段が見えているが、使用はできない。元々オーナーが1棟でビルを利用していた際の名残で、過去には1F〜4Fを行き来できていたそうだ。共用部を通過してくるとわかるが、現状は1Fには階段は無くなってしまっているため、今では象徴的な吹抜けの景色としてだけ存在している。