六本木オフィス・店舗|六本木の路地に立つテラス付き空間
EDIT
>>LOCATION
六本木エリアと聞くとキラキラとした夜の街といった印象をイメージする人多いだろう。しかし、周囲を見渡しながら探索するとビジネス街としての一面もしっかりと兼ね備えつつ、メイン通りから一本逸れ路地に入ると、住宅や公園なども現れる落ち着いた長閑な表情も見えてくる。今回ご紹介するのは、六本木駅から国立新美術館方面に進む途中、所謂な六本木らしさを感じさせない住宅街の路地にひっそりと立っていた。
>>SPACE
比較的レトロな建物が並ぶ中2022年に誕生したこのニューフェイスは、良くも悪くもまだ街に馴染んでおらず目立つ存在。そんな建物の顔となる1Fが今回募集となった。
室内は80㎡ほどのコンパクトなスケルトン空間で、前後に開口部を設けているので風はよく抜け、意外と陽もしっかりと差込み健やかさも感じられる。現状は何もない空間ではあるものの、前後それぞれの窓先のテラスがしっかりと存在感を放つ。正面側のテラスは植栽でゆるく視線を切れば、程よくプライベート感を演出できるし、植栽のアレンジ次第で様々な印象を作ることができそうだ。対して裏のテラスは完全プライベートなスペース。人目を気にする必要はないので居心地は良く、ゆったりと自由に使うことができるだろう。空間とからめ、雰囲気よく作り込んでいけば、印象もガラッと変わり良質な空間となるのは間違いない。遊び心を持って、いい感じにいい感じのテラスとの関係を構築してあげられれば、めちゃくちゃ良いスポットになると感じた。
>>HOW TO USE
建物に面する通りは、路地でありながらも公園や飲食店が近く、抜け道としても使われていることで、意外にも人通りが多い。そんな立地を活かしつつ、この空間の上手い使い方を考えた時に、オフィスとしての相性も意外に悪くない気がした。王道的な使い方でいえばプライベート感を高めるテラスの植栽は活かすべきだろう。でも、この物件を選ぶからには相当な路地好きだろうから、ここは敢えて壁となる植栽は撤去し、空間、テラス、路地をシームレスな関係に仕立ててみるのはいかがだろうか。窓はできる限りオープンに。行き交う人がついつい覗いてしまうような気になる存在に。現状からは手を加えるべき要素が多くなるが、空間はできるだけシックに色っぽく。路地独特のゆるやかな空気感を取り込みつつ空間に余白を作り、ソファや植栽を置いて、ゆったりとした居心地の良さをアレンジしてみる。そんなふうに華やかな六本木との対比を感じながら、路地雰囲気を楽しめれば、なかなかの面白い空間になるだろう。2Fでも3Fでもない、路地と直接接する1Fだからこそ、できる物件の楽しみかた。空間のみならず周辺環境をうまく巻き込み、他では実現できないユニークな使い方を考えてみて欲しい。
EDITOR’S EYE
物件の並びには定食屋とローストチキンのテイクアウトが有名な洋食屋が肩を並べる。定食屋は開店を待つ列ができ、洋食屋は孤独のグルメでも利用され、噂によれば芸能人も足を運ぶのだとか。それだけでも期待値の高い飲食店がお隣にあることは、テンションを上げるには十分だった。