神宮前オフィス・店舗 | 天井高3.6M、光射し込む地下空間
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>>LOCATION
最寄りは外苑前駅。その駅を背にしてスタジアム通りに入り、すぐ左へ道を折れる。キラー通りまで続いていくその道沿い。大通りの賑やかさはなく、人通りも落ち着いていて、住居やオフィスなどが混じる穏やかな環境が広がっている。そんな道をのんびりと進む事5分ほどだろうか。そろそろキラー通りへと合流か、というぐらいの場所にある熊野神社のすぐ隣に、この建物は立っていた。
>>SPACE
スマートな顔立ちをしたデザイン性の高い建物。さらに隣接する熊野神社の緑ある環境も重ね合って、パッと見の印象がすごくいい。
ご紹介はこのB1F。道路沿いから直接外階段を降りていくと、この空間がお目見えする。地下といっても、その空間はいわゆる地下のイメージとは異なるだろう。大きな窓面と、広いライトコートを介して自然光がよく射し込む、地下とは思えない明るいこの空間。天井高は3.6Mと高く、まっさらなスケルトンと50坪ほどあるスペースも相まって、なかなかの開放感だ。光はよく入るのに、外からの目線はうまくかわしていて、とても静けさにも包まれている印象。開放的でありながらも、プライバシー性もガッチリ備える。そんな地下の美味しいとこもちゃっかり残した、いいとこ取りの空間だった。
>>HOW TO USE
地下と聞くだけで毛嫌いする方も多いかもしれないが、この自然光の射し込む空間を見ていただければ話は別だろう。この空間であれば、ナチュラルな光を必要とするスタジオやショップなどもいけそうだし、カフェや美容室、ジムなども色々イメージがつきやすい。また、オフィスとしても全然ありだろう。手前のガラス側は自然光の下、働く場として、奥は天井高と面を活かしてスタジオや映像を流したりなんかもいい。今のクールなライトコートのシーンもいいが、そこに大きなグリーンを置いて(要相談)、柔らかな自然環境に仕上げるとより気持ちいい空間となりそうだ。建物の顔もよく、アプローチも容易で、利用の幅も広く、ベースがこの空間。そんなイケメン並に整った空間が今後どう使われるか見ものだ。
地下は地下でも、こんな地下なら全然OK!そんな気分にさせてくれるような、可能性にも満ちた空間ではないだろうか。
EDITOR’S EYE
以前までは人気のフレンチレストランとして使われていたため、知る方もいるかもしれない。色々いい条件の整った物件に加え、条件面もこの立地、区画、空間の相場で考えると結構お得さもある。設備投資は店舗に比べ重く感じるが、この単価であれば十分オフィスも現実味があるし、ここをうまくデザインに落とし込めれば、結構レベルの高いオフィス空間ができるのではないか。そんな期待に心躍らせてくれる空間だった。