代官山オフィス|LOG ROAD至近天井スケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
場所は代官山。かつては地上を走っていた東横線も地下に潜って10年。LOG ROAD DAIKANYAMAやSHIBUYA BRIDGEなど線路跡地を開発して誕生したスポットによって、駅と駅の「はざま」だったポジションも人々の目的地へと生まれ変わっている。そんなLOG ROADの端にあるおしゃれなカフェを少し過ぎたあたり、どこか緩やかな時間の流れを感じる場所にこの建物は立っていた。
>>SPACE
大きなコンクリートの円柱の様な外観が印象的な建物。今回の募集はその4F区画。室内は、先ほどの円柱型空間を起点にLというよりはV字に近い少々特殊な形状になっている。そんな形状に加え、アールを描いた円柱部分の壁など、少々レイアウトを工夫する必要はあるが、南東側には窓面も多く、明るさも十分で気持ち良く働くことができそうだった。
室内の仕様については、床の仕上げはベーシックなタイルカーペットのため、少々物足りなさはあるが、天井はスケルトンをベースに白塗装され、すでに整った状態。あとは床材を好みに変更して頂ければ、今よりもより良い空間になることは容易に想像ができるだろう。さらに2箇所あるバルコニーからはそれぞれ、別の景色が楽しめる。片方は山手線の線路へ向かって抜けていくちょっと爽快な景色。もう片方はお隣の保育園のルーフテラスと緑を望む健やかな景色。そんな風に、ふとした時に感じられる景色も含め、穏やかでゆっくりとした雰囲気は、それだけでも空間をより魅力的に感じさせていた。
>>HOW TO USE
LOG ROADの先にあるこの建物。実は代官山以外にも恵比寿や渋谷からもアクセスができるという、ある意味ちょっと「はざま」とも思える立地によって、穏やかな環境に磨きがかかっていると言えるだろう。この建物で働くのであれば、どちらかというと籠って集中するような業種に向いている様な気がした。それならば、その時間がより有意義になる様に、心地良い空間づくりを目指してみてはいかがだろうか。床材は変更必須。フローリングを敷いて、ソファや観葉植物を設置して自宅のリビングのように寛げるスペースにしてみる。仕事をしに来るだけでなく、仲間に会いに来る、休日にちょっと休憩がてらに寄るなど、ふとした時にも立ち寄りたくなる様な居心地の良さを追求してみても良いだろう。そんな居心地の良い空間であることが、じんわりと周りにも伝わって、打合せだけでなく、ちょっと近くに来たからと立ち寄ってくれるお客様も現れるかも。
東横線の線路跡に新たな目的地を設けた、LOG ROADやSHIBUYA BRIDGEの様に、自分たちのオフィスが、心地良く過ごすための場所として、仕事中も休日も関係なく、自然と集まってしまう、そんな場所になったら素敵だ。
EDITOR’S EYE
代官山の中でもT-SITE側のちょっと活気のある商業的な雰囲気とは違う魅力の場所。下町っぽさもあったりと、路地を探索して、新たな発見を探すことを楽しめるエリアでもある。