虎ノ門OFFICE 2240
EDIT
>>LOCATION
ここ数年で、街並みが大きく変わった麻布台・虎ノ門エリア。もはや数年前までの姿を思い出せないほど、そのエリアには多くの新しいビルが誕生し、ビジネス、商業エリアとして今最もアツい街の一つとなった。また、かつてのオフィス街のイメージとは異なり、都心とは思えないほどの緑豊かな環境との共存もこのエリアの特徴。そしてまさにそんな環境を象徴するような、緑を身に纏った面白いビルが建っていた。
>>SPEC & STATUS
2020年に完成した虎ノ門ヒルズビジネスタワー。合計4棟のビルで構成される虎ノ門ヒルズエリアの、森タワーに次いで2番目に完成した、いわば次男坊のような建物だ。設計はドイツの建築家、クリストフ・インゲンホーフェン氏によるもの。緑化された地上部から、上に向かってまるで木が伸びていくように絞れていくようなフォルムは、単純な構成ながらも、立つ位置、見る角度によって様々な表情をみせてくれて面白い。建物内には、計58店舗もの飲食・物販店舗やアート作品、若手企業をサポートするインキュベーションセンター「ARCH」などを備えるなど、建物サービスも充実している。
そんなビルの上階にあるオフィス区画。機能性や環境性能、耐震性など、最先端技術を集結させたフルスペックなオフィス空間で、なにより“ヒルズ”という圧倒的なネームバリューは、この建物のステータス性の高さを引き上げているだろう。これからのTOKYOを牽引する新たな街の中心的なビルの一つ。建物のデザイン、グレード、ステータス性をバランスよく兼ね備えた、今の時代にあったスマートデザインなビルではないだろうか。
EDITOR’S EYE
隣接する森タワーやステーションタワーに比べると、シンプルなデザインの建物だが、上に向かって段々に絞れていくという単純な仕掛けによって、まるで建物がねじれているように見えるところが面白い。シンプルでありながら、少しの歪みを街に作り出しているような、そんなほどよい温度感もこの街並みに合っているような気がした。