渋谷OFFICE
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>>LOCATION
渋谷桜丘エリアに、2023年に誕生したShibuya Sakura Stage。かつては古い商業ビルや飲食店が立ち並んでいた桜ヶ丘の街並みも、今ではSHIBUYAタワーを中心に駅直通の遊歩道などが整備されて、スマートな街へと大きく変貌を遂げたように思える。そんな桜丘町の大きな変動を、まるで我関せずと言わんばかりに、高台の上にマイペースに立つこの建物があった。
>>SPEC & STATUS
1998年竣工の渋谷インフォスタワー。2000年前後にIT企業が渋谷に集結し、いわゆる「ビットバレー」と呼ばれた時代の、まさに中心にいたのがこの建物。2F-19Fがオフィス区画で、20F-21Fがレジデンス。地下にはフィットネスクラブの「エスフォルタ渋谷」も入り、プールの大きな吹き抜けが、建物足元の傾斜するデザインへと反映されている。
募集はその中層にある15F。ワンフロア300坪ほどの基準階で、EVなどのコアを囲うようように、3方向に向いたコの字型の間取り。少し高台にいるため、ほどよく眺望も抜け、渋谷駅前の新しい高層ビルの立ち並ぶ景色が楽しめるだろう。四半世紀経っている建物だが、今でもいくつもの有名企業が拠点を構えている。経年によって失われるものもあるが、積み上げられるものも間違いなくある。多くのブームや有名企業を輩出してきたその価値は、新しさを凌駕するのではないか。この建物は、渋谷において、そんな実績を持つ屈指の存在。今もなおこの建物にオフィスを構えるという事の特別さは薄れてはいないのではないだろか。
EDITOR’S EYE
今どきなガラスのビルではない、良くも悪くも建てられた時代感を反映しているようなビルだが、個人的にはこの少しクラシックなデザインが好きだ。周辺には桜丘の再開発からうまく逃れ、生き延びた飲食店などが多く立ち並ぶ。ランチタイムや仕事終わりの一杯など、仕事以外の時間もいい感じに楽しめる、魅力的な環境だ。