虎ノ門OFFICE 2346
EDIT
>>LOCATION
ここ数年で目まぐるしい進化を遂げた麻布台・虎ノ門エリア。大通りに立ち並ぶいくつもの超高層ビルや商業施設、それらが緑とうまく共存した街並みが広がっていて、新しいTOKYOの姿を体感できる、今一番ホットなエリアだろう。この建物があるのは、2013年の虎ノ門ヒルズ森タワーの誕生を皮切りに開発が進められ、今でも進化し続けている虎ノ門エリアの中心。超高層ビルの立ち並ぶ交差点角地に、小柄ながらも少々態度でかく身を構えていた。
>>SPEC & STATUS
2022年に完成したこのビル。隣り合うステーションタワーや虎ノ門ヒルズなど、背の高いビル達に混じって遊んでいるような、いわば末っ子的なポジション取りが妙に愛くるしい。とは言え、もちろんビルのスペックは申し分ない。建物は地上17F建てで、最新の設備、耐震性、環境性能などは当然の如く備え、ビル正面に設けられた公園や屋上にある庭園、2Fのレストスペースなどもある。エントランス周りも最小限にすっきりまとめられ、全体的に無駄なくスマートな、今時の建物という印象だろう。
オフィス区画はワンフロア316坪ほどのスタンダードな仕様で、天井高は3,000mmと高く、光もよく射し込む明るい空間。窓先にはヒルズや虎ノ門の街並みが広がり、体感するステータス感もバッチリだ。
近隣の超高層ビルほどの存在感はないものの、意外と末っ子の方が大物になると聞いたことはないだろうか。この建物も、大きな建物に囲われても動じないハートの強さというか、そんな妙な期待を抱いてしまうような建物だった。
EDITOR’S EYE
建物内に飲食店やショップなどは付いていないが、その分近隣のビルの飲食街やショップなどが充実していたり、街を歩けば今でも残る昔ながらの飲食店やお弁当屋も多く点在していたりと、働く以外の時間も困ることはない。むしろその街をうまく使うことを前提に、あえてこのビルはシンプルにオフィス機能に絞ったのではないだろうか。そんなちゃっかりさも末っ子感があってまた面白く感じた。