渋谷オフィス | 1棟貸し個性派ビル
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LOCATION
渋谷駅南口に降り立ち青山通りを渡る。数年前までこのエリアにはマークシティやヒカリエのようなランドマークと呼ばれる建物はなく、どこかローカルさが残っていたが、今やサクラステージも誕生し、一気に渋谷駅中枢ゾーンに変貌を遂げた。そんな桜丘町エリアに、この赤いレンガプレートが差し込まれたような個性的な建物を見つけた。周囲にはカフェや居酒屋、バーなどが今でも多く残っていて、渋谷駅徒歩5分という立地も働く環境としてはなかなかいい。
SPACE
6フロア丸ごとの1棟貸しビル。地上からレンガプレートの隙間を入っていくように、B1Fへ降りていくと、大きな吹き抜けのあるエントランスが現れる。外観もさることながら、その室内も少し変わった作りとなっていて、この大きな吹き抜けがあるB1Fをベースに、路面区画のある1Fや、まとまったスペースのあるL字の間取りの2F・3F。4Fと5Fはどちらもコンパクトな空間ながら、4Fには外に広めのテラスがついていて、この建物のフォルムの特異さをまじまじと見せつけられるようなスペースとなっていた。外観の特徴でもあるレンガプレートのような壁が、いい感じに室内へも変化をもたらしていて、その壁に沿って独特の窓が開けられていたり、一部レンガ壁が急に現れたりと、なかなか面白い作りだ。すぐ目と鼻の先には渋谷の新しいビル群が立ち並ぶのに、日中は周辺環境も比較的穏やかで、内外共に過ごしやすそうな環境だと感じた。
HOW TO USE
外観のインパクトとは対照的に、室内は至ってオーソドックスなオフィス仕様というのが少々もったいないところ。しかし、空間の構成自体は結構面白い作りだと思うので、手を加える事を前提にイメージを膨らませてみてはどうだろう。この変則的であり且つ立体的な空間を想像力を膨らませ、それに見合った面白い室内が整えば、ある意味難攻不落な自社ビルになるかもしれない。桜丘町に佇む、まるでお城のようなこの建物。その城主として、進化するこれからの桜丘の栄華を極めてみてはいかがだろうか。
EDITOR’S EYE
ちなみにこちらの物件、入居者が建物の名付け親になれるとのこと。自社の社名を冠しても良いし、可愛らしくペットの名前を付けたってOK。愛着を持って、長く付き合って頂ければと思う。