神宮前オフィス | ビラビアンカ最上階 角部屋居抜き
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>>LOCATION
表参道から明治通りを千駄ヶ谷方面へ。数分ほど歩き、原宿警察署を通り過ぎて間もなくすると、右手にこの特徴的な建物が目に飛び込んでくる。前回の東京オリンピックと同じ年に建てられ、現代のデザイナーズマンションの礎を築いたという、伝説的なこの建物。当時としてはあまりに斬新なフォルムやその空間は、当時のアメリカのデザイン紙をもにぎわせたという。近年では室内の原状回復義務を無くし、数々のクリエーターによって空間が彩られ、そして次の世代に引き継がれてきた。この部屋もまた、以前のテナントが力を入れた空間が残され、次に引き継がれるのを今か今かと待っている。
>>SPACE
紹介する区画は最上階7階にある一室。レトロな木製扉を開けると、なんとも気持ちの良さそうな空間が現れた。角部屋なので窓面も多く、日中気持ちのいい光の下で働くシーンを容易に想像させてくれる。また、窓からの眺望もなかなかのもの。昼間は遠くの空まで見渡すことが出来、夜にはロマンチックな夜景が眼下に広がる。室内は横長の大きな空間と玄関脇の小部屋、水回りに分かれており、窓先には広めのバルコニーも付いている。このままでも使い勝手は良さそうな部屋だが、必要に応じて、この物件の旨みでもある内装変更自由というカードを切って好きなだけリメイクしても良いだろう。建設当時は皆が憧れを抱いて見上げたであろう、この斬新な建物。そんな中でも、最上階の角部屋という、一番贅沢な部屋の1つがこの区画となる。その頃は周囲に高い建物などはほとんど無く、どこまでも続くより爽快な風景が窓越しに広がっていたに違いない。
>>HOW TO USE
実はこの建物、さらに大きなサプライズを隠し持っていた。部屋の隣にある階段を上がってみると、突如として広大なルーフトップが現れる。これにはかなりの興奮もので、そこには天空にグッと近づいたような大きな空が広がり、眼下に望む景色は爽快の一言に尽きる。このスペースはテナントであれば自由に使えるようで、この空に1番近い部屋が今回紹介の区画という事になる。天気のいい日は簡易的な椅子やテーブルを運び入れ、日中この空の下で仕事や打ち合わせを行なうのも気持ち良さそうだ。こんなにも魅力のある物件だが、実は数年前から建物の建て替え話が出ており、正直あと何年使えるかもわからない状況だ。もしかするとこの部屋を借りられるのも、これがラストチャンスとなるかもしれない。このチャンスを見過ごさずに、伝説の最期を一緒に見届けてくれる方はすぐに手を上げてほしい。悩んでいる間に、着実に“その時”は迫っているのだ。
EDITOR’S EYE
いつまで利用できるか不透明だが、この建物や空間のポテンシャルを考えればすぐに飛び込みたい魅力は十分あるんじゃないだろうか。ちなみに数年前からの建て替えの計画はあるものの、なかなか大きな進展はないようなので、このまま存続し続けてくれることを大いに期待している。