南青山 | 新築デザインビル1棟or分割借り
EDIT
>>LOCATION
青山通り沿いにある元エイベックスビル。その裏手に広がる青山3丁目エリアは、ハイブランドが立ち並ぶ“いわゆる”青山のイメージとは少し異なり、人通りもまばらな、だいぶ穏やかな住宅地が広がる。都心部とは思えない、まったりした雰囲気がこのエリアらしさでもあり、たまに現れる小洒落たお店を眺めながら、ゆったり散策するのが気持ちいい。そんな静かな環境の、さらに路地をクネクネっと入った少々奥まった場所。小さな公園に面する、隠れ潜んだようなところに、この建物は現れた。
>>SPACE
2021年2月に完成した新しめな建物。形の異なる5つの箱を積み重ねたようなデザインで、その色合いや穏やかなこの環境に立っている事もあってか、妙に大人びた雰囲気を纏っていた。室内は、1F-2Fは店舗向けにまっさらなスケルトン空間。その上の3F-5Fは、オフィス向けに一式設備が整えられたセミスケルンと言った感じで、天井高はどのフロアも3M〜4M弱と高めだ。いずれも最低限の設備がセッティングされたシンプルな仕上げだが、上下の箱のズレによって、そこが出窓として飛び出したり、バルコニーへと変わったりと、フロア毎に面白い変化をもたらしている。1Fはどうしても光の入りが弱く、うっすらと少し怪しげな雰囲気すらでてしまっているものの、階を上がるごとにその明るさやぬけ感は増していき、最上階の5Fともなれば、文句の付けようもないほど気持ちのいい空間が待っていた。室内は明るくとても穏やかで、外のバルコニーに出れば、そこから抜群の眺望を見晴らすこともできる。PRADA青山や六本木のビル群、東京タワーなどを一望できこの景色には、正直、ヤられた。の一言だった。
>>HOW TO USE
1-2Fは店舗区画なので、shop×オフィスのような、フロアの箱毎にキャラクターを変えての複合的な使い方もいいだろう。築浅プライスも加わり、賃料はなかなかの強気に感じてしまうが、デザインやこの空間性、青山という引く手数多な立地の新築と考えれば、お値段以上の価値はきっと感じて頂けるんじゃないか。
特に上階のオフィス区画はおすすめ。この空間では、昼間はポカポカとした陽を浴びながら、穏やかな時間を過ごし、夜は夜で、窓先に望む色っぽいビル群や東京タワーを眺めながら、メロウな音楽と嗜む程度のお酒を片手に、じっくり夜の時間を楽しむ。華やかな青山通りから、あえて一歩踏み込む事で獲得できる、この穏やかな環境と質のいい空間。そこでまったりとした大人の時間を満喫しつつ、きっちり働いていただきたいと願う。
EDITOR’S EYE
2020年以降、リモート導入によって面積を調整する需要も継続して多いが、その分豊かな空間へと考える方も多いはず。そんな方にもおすすめで、移転する事が、会社のブランディングとしてもプラスに転じる物件じゃないだろうか。