EDIT
神宮前交差点から、明治通りを原宿竹下口方向に進む。ロードサイドには華やか過ぎる程のショップが立ち並び、行き交う人も多く、曜日を無視しているかの様に常に賑わっている。その賑わいの中心でもある竹下口の交差点から、明治通りを少し逸れる裏通り、通称「とんちゃん通り」に入る。ここは、古くからの飲食店も点在し、原宿のひとつの顔ともいえる下町っぽさもある。そんな道を進み、その商店街が終わりにさしかかるあたりの路地にこの建物はある。
うっかりしていると、見逃してしまう程の存在ではあるが、2013年に立てられた目新しいこの建物は、若き起業者も多く集まるシェアオフィスを内包する活気ある建物である。
建物自体は3階建て。1階はシェアオフィスのラウンジを中心にショップやショールーム等が軒を連ねる。大きな開口部はあるが、室内だからこそのまとまりのある空間は、外の原宿のイメージから一線を引いたような、「スマートなおしゃれ」という印象をうける居心地のよい空間だ。
2階3階はシェアオフィス。総計25組の若き起業家たちや、この原宿の街とこの場所にポテンシャルを感じたクリエイティブなメンバーが集い働いている。ショップの区画も含め、1つ1つの空間は決して広くはないが、その細々としたスペースを最大限に生かし、自らの目標を胸に、それぞれの旗を掲げて働いている。そんな建物の一画に、今回の募集区画はある。
現在の空間は、ほぼスケルトン状態。入居者が決まり次第、オフィスとして機能するように水回りを含めオーナー側で工事をしてもらえるとのこと。コンパクトな空間ながらも、天井は高く、大きく開かれた開口部からは、この建物に出入りする人々を眺められるという特等席。逆をいうと、もともとショップ区画としても想定されていたこの空間は、この建物に集まる人に、自分たちをみてもらえるショーケース的なポジションでもある。
空間は今はまだゼロの状態。この静まり返っているこの空間に、働く空間を造り上げ、気の合うメンバーと一緒に自分たちの誇れる旗を掲げてみてはいかがだろうか。
EDITOR’S EYE
若者で賑わう原宿の街の中でも、ここはちょっと毛並みが違う。先程紹介したルートの他に、ユナイテッドアローズ側からのアプローチを利用すれば、所謂原宿らしいところは通らず、明治通りからすぐにいく事も出来る。日によって、気分によって、訪れるゲストによって、どのルートを利用するかを上手く使いこなしてみてほしい。