千駄ヶ谷オフィス|原宿駅近く路地裏一棟貸し
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>>LOCATION
場所は原宿駅周辺。若者カルチャーの発信源という顔もあれば、駅周辺にも関わらず、代々木公園や明治神宮など都会の中でも豊かな自然を感じることもできてしまうという、華やかさと健やかさを兼ね揃えた独特な魅力をもつ。そんな原宿駅竹下口から千駄ヶ谷方面へ進み、喧騒を抜け、心なしか穏やかな雰囲気に包まれた僅か3分ほどの距離にある路地裏。そこには経年の色気を放つ赤いタイル貼りのレトロな外観をしたこの建物が立っていた。
>>SPACE
B1F~4Fの5フロアで構成された一棟物件。というだけでも、個人的に期待値は上がるのだが、室内はクタクタに使い古されていて、尚且つ内装は厚化粧気味でパッとしないというのが正直なところ。だが、現状を受け入れて、いずれにせよ改修すると割り切ってしまえば、キラリと光る部分も多い。窓はそこそこ多めで、入る光も燦々と、までは行かないが、光加減は丁度良く気持ちが良い。5つのフロアを繋ぐ階段でさえ、空間の出来次第では、次のフロアへの期待感を煽る大事な要素になるはずだ。また、最上階のバルコニーからは明治神宮周辺の緑が垣間見える抜け感のある眺望も。おまけに、車2台分駐車可能なガレージ付きで、荷物の搬入時や来客の際にも何かと便利。
一棟×駅近×路地裏という組み合わせもあり、これは化けそうだな。というポテンシャルをひしひしと感じさせる空間であった。
>>HOW TO USE
現状はヨレヨレな空間なので、一旦スケルトンにして大きく作り込むことは必須だろう。そこで、様々な妄想を繰り広げてみたが、第一段階であるスケルトンにした時のイメージをしてみると、早くも正解はそこにある気がした。築38年の経年の躯体がどの様な表情を見せるかはその時のお楽しみだが、荒々しくも、色っぽい表情を見せてくれるに違いない。そして、その躯体を最大限残して空間を仕上げることができれば、作り込まない分、費用も抑えられ、その費用対効果にも期待できるはず。各フロアは少々コンパクトだが、逆にそれがアジト的な演出を高めてくれそうだし、クリエイティブな仕事とすごく相性の良い空間になりそうだ。また、1Fは特に雰囲気を優先した空間として社内外との打ち合わせも兼ねたラウンジスペースとしても良いだろう。なんなら飲食利用も相談可能なので、夜はバーを営むなんてことも不可能ではない。
スケルトンベースのイメージは、あくまでもどう改修するかをイメージするプロセスの第一段階であり、そこから自分たちのお好みに合わせて作り込むことはもちろん可能。ただ、その第一段階のイメージで同じようにピンときてしまったら、多分その路線から外れないのではないだろうか?作り込むことがいつだって正解ではない。当たり前だけど、一番自分自身がときめく仕上げを存分に現地にて想像していただきたい。
EDITOR’S EYE
すぐそこには感度の高い生活用品を扱うTHINK OF THINGSや、その反対側にはこだわりのコーヒーに定評があるANAKUMA CAFE。この辺りのショップもうまく活用することができれば、生活にさらなる彩りが加わるに違いない。