青山一丁目オフィス | 大型バルコニー付き最上階空間
EDIT
>>LOCATION
場所は青山一丁目と乃木坂の中間ほど。大型ビルが立ち並ぶ外苑東通りから、青山方向へ一本道を入っていくと、この建物は立っている。すぐそこに六本木のビル群がそびえているような距離感でありながらも、この辺りは穏やかな住環境エリア。周辺には大きな公園や「SHARE GREEN MINAMI AOYAMA」のようなオシャレスポットもあって、明るく落ち着きある環境が魅力だ。
>>SPACE
この空間があるのは、建物の最上階4F。室内へ踏みいれると、光が射し込む明るい空間と、窓先の広々としたバルコニーがまず目に飛び込んできた。外に出てみると、そこからは気持ちのいいぐらい風景が抜けていて、空も大きく広がり、陽も燦々と受ける。これが青山アドレスで味わえる事の喜びと、あまりの気持ちのよさに、一瞬で心を掴まれてしまった。
室内は個性的というか、独特な間取り。歪な形をしている上に、中央にはエレベーターなどが収められたキューブが置かれているので、まるで回廊のようだと表現するのが正しいだろうか。正直この空間をどうやって使えこなせば、、と、かなり攻略が難しそうな空間だが、持ち前の雰囲気はやっぱり良好。そしてこのバルコニーを備えている事で、悔しいことにヒシヒシと妄想が膨らんでくる、そんな底知れぬ可能性を秘めていそうな空間だった。
>>HOW TO USE
これをどう使おうと考えているうちに、ふと思った。これってオフィスなの?と。一見、オフィスっぽい仕様で、オフィスっぽい装いをしているけど、その姿が全く似合っていない。イケイケなバルコニーを備えているのに、室内は畏まった感じという不自然さ。それならば、むしろパーティールームのような姿の方が容易に想像つくし、何かを満喫するための特別なスペースといった感じが似合う。そう考えると、振り切ってこの色気のない装飾を全て取っ払って、あるべき姿に解放してもいいのではと思った。
床や天井の仕様、そして照明は、色気のある仕様にガラッと変えて、窓先の眺望を眺められるように、大きなソファーを置く。配置する家具はデスクではなくテーブルで、オフィスチェアではなくデザインチェア。バルコニーにもソファーやテーブルを配置して、暖かい季節の多くの植物で彩り、夜には、ここでキラキラと煌めくビルの光を眺めつつ、お酒を嗜む。
そうやってこの物件にぴったりな空間、いや、環境を作ってしまう。そして、オフィス使うと考えるのはその後のこと。この物件は、オフィスと考えて成立させようとすると無理が生じる。スペシャルな空間に仕上げて、そこを贅沢にオフィスとして使っちゃう?という逆の考え方がしっくりくると感じた。
EDITOR’S EYE
とにかく、通常のオフィスのようにデスクを並べ、ガツガツと働く姿が、この空間からはまったく想像ができなかった。むしろアーティストのアトリエやギャラリーのような、創作の場の方がイメージつくし、そのようなクリエイティブな使われ方を望みたい。この気持ちのいいバルコニーをより引き立てる意味でも、室内は全力で彩り直して頂きたい。