南青山オフィス|居抜きオフィス
EDIT
>>LOCATION
表参道駅をスパイラルの前の出口から出るとすぐに骨董通りが現れる。古くに骨董店が多く並んだことが由来となり、今でもその名残からショップやカフェなどが多く立ち並ぶ、南青山住所を代表する通りの1つだ。今回ご紹介する建物は、そんな骨董通りに入ってからは歩いてわずか1分ほどの場所、意識しないと思わず通り過ぎてしまうほど、街に溶け込んでいた。
>>SPACE
お勧めしたい3Fは、海外の映画にも出てきそうなロフト空間テイスト。日本にもこんな空間があったなら、とそんな空間を見るたびに思っていたりしたものだが、この空間はかなりそれに近い雰囲気をまとっていた。剥き出しの鉄骨に荒々しくも整えられた内装、さらには、空間の顔となる大きく取られたアーチ状の窓もあり、なんとも言えない高揚感を感じることができた。強いて言えば、細かく分けられた部屋たちの壁を撤去して、100㎡ほどのまとまった空間で窓先の骨董通りを楽しめる場所となれば、よりロフトテイストも増して満足できるだろう。
加えて、3Fのこのフロアとはテイストが異なり、比較的スタンダードな他フロアも同時募集中。上層階の募集もあり、骨董通りの始まりから終わりまで見渡せる眺望はなかなかのもの。そんなこともあって、3Fだけじゃ面積が足りない!という方は、他フロアも一緒に借りて希望のサイズの帳尻を合わせてしまっても良さそうだ。そんなふうに他フロアと掛け合わせや単独フロアでも、空間のインパクトが強い3Fを中心に組み立てることで、他にはない特別な空間となることは容易に想像ができた。
>>HOW TO USE
ロケーションや空間のテイストなどは申し分ないが、ここで良い知らせと悪い知らせがある。
良い知らせは、契約期間満了まで利用すれば原状回復不要ということ。悪い知らせは、契約から2年の期間限定という儚い賃貸条件というところだ。そんな近い将来建て替えという前提があるが故に、かなりリーズナブルな賃料設定とされているのも魅力の1つだろう。原状回復がいらないことに目を向ければ、自分たちのやりたい姿に思い切ってしまうのもあり。だが、この状況を考えれば、できるだけコストをかけず現状の荒々しさを最大限に活かして、このロフトのような空間をより高めてみる、というのが得策だろう。手に入れる憧れの空間は、とても儚い。手に入れている期間に限りがあるからこそ、空間もここで過ごす時間も大事に感じてほしい。
EDITOR’S EYE
2年という月日は、長いようでとでも短く感じてしまうのは自分だけではないはず。まだまだ会社規模も小さい企業がここで濃厚な時間を過ごし勢いをつけて、いつか大きくなったときに、形はなくともこの場所を自分たち特別な場所として受け継がれていけば、個人的にも嬉しい。