恵比寿オフィス|使い勝手.コスパ良好オフィス
EDIT
>>LOCATION
渋谷橋交差点を背にして、明治通りを広尾方向へ進む。道中は交通量は多くとも小学校や住宅、春先には桜が彩る街路樹など、長閑な空気感が流れる居心地の良いエリア。そんな明治通りを進んだ先にある臨川小学校の少し手前を折れる。そこは一歩入っただけなのに一瞬でしっかりとした住宅街となり、ぐっと落ち着いた印象と変わる。この建物は、明治通りから歩くことわずか数分、大型マンションの足下に静かにくっついていた。
>>SPACE
空間に入った時、エントランスの印象の良さや空間の明るさ、抜け感など第一印象は上々。しかし、同時に目に入ってきたのは梁の低さ。思わず「低っ!」と声がでてしまうその高さは1.8m弱となかなか他ではお目にかかることはないレベル。これだけ聞くと、単に天井高の低い空間と思われてしまいそうだが、そんな要素がありつつも、この空間には期待を抱いてしまう点が多くあるから安心して欲しい。
家賃の割に広い空間で窓が多く、明かりも十分に入るからとても健やか。加えて、エントランスを中心に2つの空間に分かれている気遣いもあって使い勝手もイメージしやすい。そして何といっても、そもそもの家賃設定が低いことが後押しし、自然と意識はポジティブに傾く。同じコスト感の物件よりはワンサイズ広く、空間の魅力も多々。そんなことを現地で考えていたら、唯一の弱点となる梁の低さをどう成立させるかということに妄想が暴走。これは遊び心を加えざるえないアイディア勝負。そんな風に考えていたら、やりたいことがあれこれ浮かんできて、自然とワクワクできる空間ということに気がついた。
>>HOW TO USE
色々と触れるべきことはあるが、結局のところ、この空間に関しては梁に対してどう対応するかに尽きると思う。シンプルに、「頭上注意」を空間に鏤めることだろうか。。しかし、それでは少々味気ない。例えば、逆に梁の部分の床を跨がないといけない様に、敢えて足元にも段差を作って上げてみるなんてことはどうだろうか。頭上注意!に加えて、足元注意!も加えてしまう感じだ。さすがに頭上も足元も注意となれば、うっかりゴツンなんてこともなくなりそうだ。
また、視点を変えれば、まるで隣のスペースに行く際に一礼をするかの様に移動することになるだろう。そう考えれば、なんとも礼儀正しい会社!うちの会社は礼節に厳しいんです。なんて笑い事にしてしまうのも対外的にはいいかもしれない。
何にせよ、梁以外の部分は天井撤去して2.4m程と極端に低いわけではない。リーズナブルで雰囲気の良い物件をゲットするために、どうこの梁問題を消化するかがポイントだ。さあ、ポジティブに状況を捉えて、この空間との付き合い方、働き方を編み出してみてはいかがだろうか。
EDITOR’S EYE
内装についてあまり触れてこなかったが、壁はクロスを無理やり剥がした状態で、床材も木のシート材やノーマルカーペットと細かく見ていけばいじるとことは多そうだ。しかし、その分賃料は格安設定となっているので、思う存分内装に手を加えてみても良いのではないだろうか。