代々木上原オフィス|天高3.2m新築オフィス
EDIT
>>LOCATION
場所は代々木上原。近年は雰囲気の良さと味の良さを兼ね備えた飲食店が多く、大人の遊び場としても人気の街。駅前にはそんな飲食店が多数あることで、賑わいの絶えない場所だが、少し進めば、落ち着いた住宅街が広がり、ローカルな安心感のある街の顔も持ち合わせている。そんな気取り過ぎていない印象も、様々な人がこの街に溶け込みやすい理由の一つなのではないだろうか。今回新しく誕生したこの建物は、そんな代々木上原の駅から徒歩で僅か30秒という近さの場所にあった。
>>SPACE
代々木上原駅の南側の通りから、ほんの僅かに坂を登ったところにあるこの建物。道路側に見えている顔に対して、意外なほど奥行きがある。そして、そんな奥まで続く建物脇の通路やその先の外階段など、共用部の随所に緑を設けていることもあって、長閑で落ち着く印象があった。
建物としては、ショップやオフィスだけでなく、レジデンスまで複合された一つのコミュニティの様な建物。今回ご紹介するのは、その建物の一番奥に鎮座している別棟の様な区画だ。室内は、タイルカーペットの床のスタンダードなオフィス仕様ではあるが、天井が抜かれ、顕になった素地の良いコンクリートが印象良し。新築ならではの真新しい設備もあって、快適に働くことができるだろう。メインの開口部が入口側のみで少々物足りなさはあるが、天井高が3.2mと高めなこともあって、思った以上に開放的に感じられた。
そして、この空間はエレベーターを挟んで2箇所の入口があることで、使い勝手もなかなか良い。さらに、そんな間取りが空間のどこにいても、共用部分の吹抜けや緑を感じられる一体感を生み、この空間で働く時間の心地良さを想像させてくれる様だった。
>>HOW TO USE
代々木上原という街は、暮らすこと、働くこと、遊ぶことがひとつながりになる心地よい場所であると思う。そんなエリアに誕生したこの建物においても、レジデンス、オフィス、ショップが横並びとなって、お互いに影響し合うような物件になっている。それは、ある種代々木上原の縮小版とも言えるような、そんな建物になっていく気がした。
また、この建物内で様々な使い方をしている人々が建物内で顔を合わせることを奨励するかの様に、1Fのカフェ・バーを利用する際には入居者限定の特典なども用意されている。カフェやバーで入居者同士が顔を合わせることで生まれるコミュニケーション。そこから、入居者同士がお互いに協力し合って、新しいプロジェクトを立ち上げたり、会社や個人を超えた繋がりをもって様々なことを生み出していくきっかけになったら素敵だ。もちろん、この建物の入居者だけでなく、外から訪れる人々や駅周辺にある様々な飲食店なども含め、交流が図れたらなお良いだろう。そんな風に、様々な人々が集まって、生み出されるカルチャーやコミュニティを感じ、さらにまた新しいものを生み出していく。この建物にjoinして、代々木上原エリアをさらに盛り上げて頂きたい。
EDITOR’S EYE
1F部分の店舗区画には、代々木上原の人気カフェ「No.」が移転リニューアル。さらにレストラン「kabi」出身のソムリエがワインを振舞う「Ukiyo」など、注目度の高い店舗の入居がすでに決まっていて、それだけでもさらに話題を呼ぶことは間違いなさそうだ。