渋谷オフィス | マークシティーにも近しいセミスケルトン空間
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>>LOCATION
大規模な再開発が続く渋谷駅周辺。かつての若者の街から、近年ではビジネスの街へと色を変えつつあるこの街だが、実際に街を歩くと、今でも年代問わず多くの人で賑わい、いつまでも変わらない渋谷の姿がそこにはある。そんな渋谷駅前から道玄坂を道なりに上っていくこと10分ほど。道玄坂の終点とも言える道玄坂坂上の交差点から、円山町側に少し路地入った場所に、この空間は静かに潜んでいた。
>>SPACE
路地裏に立つ、少し年季の入った4F建ての建物。
室内の表情はフロア毎にバラバラ。2Fはエアコンのみが残されたスケルトン空間で、その姿はまるで倉庫のよう。ただそんな荒々しい空間に、窓面にあるトップライトから光が射し込む姿はなかなかカッコいい。そんな荒くれ者の2Fに対して、3Fはだいぶソフトな印象。モルタル床やライトグレーの鉄骨、白壁などで、きれい目なスケルトン空間と言った感じだろうか。そして4Fはもっとマイルドに。白い壁・天井とフローリング床の明るい仕様。光もよく入り、どこかレジデンスのような、温かみがある雰囲気も◎な空間だ。ハードな2F、ミディアムな3F、マイルドな4Fという、三者三様な表情が連なる、なかなか面白い物件だった。
>>HOW TO USE
フロア毎でも募集しているが、表情の異なる3フロアをセット借りするのがこの物件の面白さでもあるだろう。オフィス利用であれば、フロア毎にワークスペース、ラウンジ、MTGスーペースなど、室内の表情をうまく切り替えて使い分けもしやすそうだ。また、せっかくならフロア毎にガラッと利用方法を変えても面白い。例えば、オフィス+撮影スタジオ+ショールームのように、ミックスするイメージか。基本的にはオフィス利用がベースの募集ではあるが、スタジオなども常駐スタッフを置くなど方法次第で相談ができるとのこと。せっかく手頃なサイズのフロアが3つあるのだから、それではあればこれまでチャレンジしてみたかった事を、ここで一気にスタートさせてしまうのもアリなのではないか。3つのフロアの使い方はそれぞれ。欲深く、さまざまなことにチャレンジしたい方には、ちょうどいい実験の場とも言えるだろう。そんなトライアンドエラーを繰り返しながらも、徐々に精度を高めていった結果、ここにどんなミックスが生まれるのかすごく楽しみだ。
EDITOR’S EYE
円山町という独特のエリアの雰囲気や、ヨレた建物の雰囲気などは好みが分かれそうなポイントだが、空間自体はかなり面白いと思う。建物は上にいくにつれて段々とセットバックしていて、3F、4Fと徐々に面積も減っていく。しかし、代わりにバルコニーや光もうまく入りやすくなり、部屋の色合いと共に、上階にいくにつれて明るくなっていくのがまた面白いコントラストだった。