千駄ヶ谷オフィス | 合計100坪倉庫風空間
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>>LOCATION
新宿御苑と中央線に挟まれるように位置する千駄ヶ谷5丁目エリア。北参道界隈の、いわゆるファッショナブルな千駄ヶ谷アドレスとは少し毛色が異なって、どこか垢抜けない印象が今でもあるこのエリア。しかしそれも悪いことではない。その分手付かずの住宅街や新宿御苑の緑なども身近に感じられる穏やかな環境があって、今でも掘り起こされていないような面白い物件が発掘されるエリアでもある。そして今回もまた、そんな掘り出し物と言える空間。最寄りの千駄ヶ谷駅から5分ほど。鳩森小学校の脇にある路地沿いに、少々ヨレヨレのこの建物は立っていた。
>>SPACE
まるで倉庫や工場のような、かなりくたびれた表情をしたこの古ビル。現状、実際には3~4Fは住居として使われていて、今回の募集は1Fと2Fのセット区画になる。
室内も外見のイメージそのままの荒々しい空間。天井高はいずれも3Mほどと高く、窓面も4方向にあって、磨りガラスによってうっすら照らされた空間に、なんとも言えない怪しい魅力を感じる。どちらもだいぶ荒々しく、無骨な表情がそのまま残された作業場のような空間で、特に1Fのシャッターを開ければ、雰囲気は作業場そのもの。これは男心をくすぐる大きなポイントだ。また、1Fのバックサイドには建物を囲うように、明らかな増築された半野外のような納屋スペースもあったりと、古い建物ならではな好き勝手感がまた面白い。現在はフロアごとに複数の部屋に分けられているが、これもほとんどの壁は壊して繋げられそうなので、大きなスペースを作ることもできるだろう。かなりボロボロな室内だが、素材感の良さと、なんとも言えないいい色気を備えた空間だった。
>>HOW TO USE
ハッキリ言って、だいぶ玄人向けな物件だろう。建物は古く、室内もだいぶ傷んでいるし、設備系もどこまで使えるかも怪しい。。。そんな感じで、テコ入れにはだいぶ費用と能力が必要な状況なので、初心者は簡単に手を出したら火傷しそうな気もする。しかし、そんな危うさ故の魅力がこの空間にはあり、このボロさをうまく操れたらすごく面白い空間に仕上がるだろう。よく、湾岸や工場エリアの古い作業場などを改装した物件に憧れを抱く方も多いと思うが、この物件もまた、そんなイメージ。倉庫風のオフィスはもちろん、スタジオを絡ませたりなんていうのも色々と夢が広がる。磨けばかなりカッコ良くなることは容易にイメージできるし、また、それがこの渋谷・新宿エリアにあるというのもまた稀少。そして、状態としては扱いが難しいが故に、100坪ある面積の割に賃料もかなりリーズナブルに抑えられているのもかなり嬉しいところだ。
内装も好きなようにイジれる上に、コスパもいいとなると、火のついたクリエーター魂を抑えられずにはいられないんじゃないか。この難しい素材をうまく調理できる、我こそはというチャレンジャーに挑んでいただきたい。
EDITOR’S EYE
だいぶボロい物件だが、いじり甲斐は十分ありそうな物件。それこそやり切ったら、かなりカッコ良くなるし、純粋にそんな物件で働くのはテンションが上がりそうだ。正面の駐車スペースも別途費用(相談)にて借りることもできるので、こちらも含めて検討いただきたい。