代々木オフィス | 1F路面のデザイナーズオフィス
EDIT
>>LOCATION
新宿駅南口より徒歩数分。交通量の多い甲州街道沿いを西新宿方面へ進み、少し脇に折れた交番のあたり。駅圏内の利便性もあり住宅の多いエリアであるが、所々に飲食店やテナントビルなど雑多な感じも入り混じり、代々木らしい密度を感じる。今回の物件は、人通りもまばらな路地先にある端正な顔立ちをした建物。コンクリートと白をベースにした装いで、どこか澄ました様な表情で建っていた。
>>SPACE
建物自体のメインエントランスは通りの裏側に位置しているが、それに加え建物側面の道路から直接アプローチが可能という1F路面の事務所区画。室内に入ると、外観から受けるスマートなイメージというよりは、柔らかさを感じる室内が広がっていた。
コンクリートの壁面や天井に、味のある色味のフローリング。1Fでありながらも外部に直接面さず、やや閉鎖的?とも言える間取りだが、ボックスの様になった大きなドライエリアの窓からふんだんに光が差し込む室内は、RC躯体の持つ冷たさを感じさせない温かみがあった。
約30坪となる空間は、前テナントが退去したばかりで、残置された壁面収納や間仕切りが残る状態。正直、全体的な広さや良さは写真では伝わりきらないと思うが、この仕切りが無くなれば、持ち前の明るさと温かみで空間はスッキリと印象良く、見違えるものになるだろう。現状、全体的に使用感があるのは否めないが、そんな状態でさえ、キラリと光るモノが感じられる空間だった。
>>HOW TO USE
新宿駅/代々木駅も徒歩圏内と、よくよく考えると中々便の良い場所であることもあり、2箇所の動線を活かした来店型業種などもイメージしやすい。道路からの直接動線のある側を来客用のラウンジ兼MTGスペース、裏手になるメインエントランス側のスペースを執務エリアとして確保すれば、効率的なレイアウトが出来、使い勝手も◎だろう。
1Fの割に外部からの目線もうまく遮られた空間であるので、地に足を付けて落ち着いて働く環境として申し分ない。そして、明るめの室内は、オフィスで過ごすことが多くなったとしても、どんよりとした空気感とは無縁で、集中力も維持しやすいはずだ。
エリアや路地感もあって、初見での期待値はそこまで高くないかもしれないが、様々な利用シーンをイメージすればするほど、使い勝手や雰囲気の良さがじわじわ感じられるはず。入居後も、少しずつその満足度が高まると考えれば、気づいた時にはこの場所から抜け出せなくなっているかも?
EDITOR’S EYE
現時点では前テナントの造作が残る状態ではあるが、今後次の入居者の希望により、間仕切りの撤去含め、しっかり原状回復される予定なのでまずはご安心を。
周辺にはいい匂いのする個人経営の飲食店も多く、常連さん的なコミニュケーションが増えてきそうな点も、都会の狭間にある代々木らしい魅力の一つかもしれない。