南青山オフィス|天高約3m スケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
南青山3丁目交差点のランドマーク的存在だったベルコモンズの跡地に、2020年7月にジ アーガイル アオヤマが遂に開業した。ホテルやオフィスを兼ね備えた、地上20階建てのこの建物が再び青山のシンボルとなっていくのが楽しみだ。そんな交差点から、外苑西通りを西麻布方面へ数分程歩くと、スキーショップジローがある。その隣に建つレトロマンションの後ろに、ひっそりと身を潜めたこの建物を見つけた。
>>SPACE
今回の募集は2F区画。コンパクト目なエレベーターもあるが、小さな曲線を描く直接導線の階段から登りたくなるのは必然だろう。2Fに上がるとガラス張りの前面にはテラスがあり、抜け感は決して良いとは言い切れないものの、室内との連続性が圧迫感を感じさせず、外との繋がりを感じる貴重なスペースとなりそうだ。内装は、前入居者の仕様が完全にリセットされて、無垢なスケルトン空間。シンとした何もない空間に優しい光のグラデーションが差し込み、妙に色気を放っていた。そして、今後、部屋の一部がバルコニーとなる予定とのこと。そうなると、現在の写真より少し空間はコンパクトになってしまうが、入り口と反対側からの光も取り入れることが出来て、また空間の表情が変化することだろう。
青山の路地裏にある静かな空っぽの空間。ご覧の通りまだ何もないが、その状態でも魅力的に感じるこの空間は、すでに掘り出し物感すら漂っていた。
>>HOW TO USE
この建物のB1Fには、名だたるアーティストが足繁く通っているライブハウス。3Fには雑誌・映像制作関係者に人気が高いNYのペントハウスをイメージした撮影スタジオが入っている。この建物の存在感を出すのは彼らに任せて、この空間は出来るだけシンプルに仕上げてみてもいいだろう。壁や天井を白く整え、床はモルタル、若しくはフローリング仕上げにするだけでも完成度はかなり高くなる。さらに、恵まれた天井高も備わっているので、照明はスポットライトを壁に当てつつ、ペンダントライトを低い位置まで垂らしてみれば、かなりシンプルでも、他に何もしなくて良いと思えるレベルの雰囲気は作れそうだ。
すっきりとした空間に、エントランス側のテラスに開けた大きな開口部。反対側にもこれからバルコニーが設置されるとなれば、今以上の空間になる可能性も大。作り込まれた3Fのスタジオに負けない空間をサラッと作り上げ、出入りする業界の人にも“かっこいい!”、“ここで撮影したい”と思わせるくらいに仕上げてみても面白いかもしれない。
EDITOR’S EYE
建物の周辺には、食べログ4.0以上だけではなく、4.5以上のお店すら複数ある。ここで働くとしたら必ず行きたくなるお店たち。自分へのご褒美、スタッフへのご褒美にそんなお店を意識しつつ働いてみるのもテンションが上がるかもしれない。