恵比寿SOHO|最上階 ルーフバルコニー付メゾネット空間
EDIT
>>LOCATION
恵比寿駅・広尾駅からどちらからも徒歩10分ほど。この辺りは、恵比寿の駅前の華やかな飲食店街や、広尾の高級住宅地のイメージからはかけ離れ、生活感のある下町っぽさも併せ持つ、どこか懐かしさを感じる街並み。そんな中に、少々不釣り合いとも思えるコンクリートと大きなガラス面が映えるスタイリッシュな建物をみつけた。
>>SPACE
今回募集の最上階メゾネット空間へは、エレベーターでダイレクトイン。7Fの扉を開けると、正面の大きな開口部から見える街並みはなかなかのもの。スペース自体はお世辞にも広いとはいえないが、その視界の広がりから十分な開放感を得られる気持ちの良い空間は、ちょっとした勝ち組感すら感じられることだろう。そして、ゆったりとした明るい階段を上り、この建物の最上階となる8Fに上がるとただならぬ空間が待っていた。
8F部分にはバスルームとその先に広がるルーフバルコニーのみ。住宅での利用としてもその非日常的なサイズ感と、思いっきりの良さは限度を超えており、もはやこの物件は、お風呂を楽しむためのものとしか思えなかった。逆に、そう考えてしまえば8F部分の作りは優秀で、徹底的な開放感やバルコニーまでの動線がタイル張りなど、お風呂とバルコニーを行き来する優雅なスタイルでの利用も容易に想像ができる。この物件は、この大きなお風呂を撤去する?、どうしよう、、と考えるべきではなく、お風呂ありきで考える遊び心メインの物件だった。
>> HOW TO USE
備わっているバスルーム、バスタブは移動も撤去もあまり現実的ではないため、オフィスとして利用するなら、お風呂ありきの考え方をせざる得ないだろう。業種で考えても、そんな都合の良い業種は極々限られているため、それならば、遊び心がありすぎるお風呂好きが集まった少数精鋭の会社の方がイメージがつく。最近ではサウナブームも来ているので、このバスルームをサウナ化することもアリ。下のフロアがコンパクトなため、オフィスとしての機能を考えた場合、企業規模として3-4人。時代の流れのリモートワークを組み込めば、5-10人くらいの規模でもイケるだろう。最近よく耳にする、「オフィスの本質的な意味」を考えて、スタッフ間の交流など、繋がりに重きを置くと判断した場合、この物件は結構フィットするのではないか。“風呂に入りにオフィスに行く。”その行動は、裸の付き合いをして関係性を深めるというだけではなく、全てをさらけ出しつつ打ち合わせをする。そんな発想に結びついたら面白い。
EDITOR’S EYE
外部の人を招き入れて定期的なお風呂パーティをするなんてことも楽しそう。ただ、その際には節度を守って水着着用でお願いしたい。全裸でパーティは、遊び心を超えて変態企業呼ばわりされてしまう恐れあり。