中目黒オフィス|目黒川沿いトリプレット
EDIT
>>LOCATION
桜並木のピンクが綺麗な春、緑生い茂る夏など、季節によって様々な顔を見せる目黒川沿い。今回はそんな賑やかな中目黒駅周辺から駒沢通りを超えた目黒寄りの場所。中目黒駅周辺の賑やかさとオシャレさとは少々変わり、住宅街としての街並みが覗く穏やかなエリア。そんな目黒川沿いに完成したばかりの新築ビルを見つけた。
>>SPACE
道路面から直接入る半地下の空間、その室内は外からは想像のつかない空間となっていた。1FからB2Fまでのトリプレット構造となった空間は、その存在をひた隠しにするかのように下へ下へと続いている。正直、地下のオフィスというと若干ネガティブに聞こえるかもしれない。しかし、この空間は別物。地下に進めば進むほど、その空間は縦にも横にも広がりを見せていて、モノトーンでまとめられたシックな印象があり、空間だけで見ても十分ポテンシャル高め。1Fこそ天井は低めだが、B1FとB2Fは天井高3.5mと高く、設備もむき出しのスケルトン風で無骨っぽさもまた良い。
そしてこの空間最大の特徴は、建物前後にあり、3フロアを一つに繋ぐ約8mの吹抜けであることは間違いない。その吹抜けを通して、1FからB2Fまで仄かな光が照らすその雰囲気に、深海に潜り込んでしまったような印象のシンとした静けさを感じる空間だった。
>>HOW TO USE
目黒川沿いの新築、そんな魅力的な肩書きを持つ地下オフィス。なんだ地下か、と去る事なかれ、この物件は一度深く入り込んだら中々出てこられない(出て来たくなくなる)ようなそんな雰囲気を持っているのだ。目黒川沿いの緑道に面した1Fは来客用のラウンジなどパブリックなスペースに、B1F,B2Fと地下へ深く潜るほど、より深く集中できる静けさを持っている為、クリエイティブなアイディアを考えるワークスペースにはもってこい。この空間で働いていると、普段は地下に潜って集中して、時折地上へと顔を出した時には、目黒川と桜並木がいつも以上に綺麗に見える、そんな楽しみもあるかもしれない。
目黒川の川底よりも深い位置にあるこの空間。この空間とともに思考の奥へ潜り込み、埋もれているアイディアを見つけられる、そんな空間と言えるかもしれない。
EDITOR’S EYE
普段は地上に近いパブリックスペースも、仕事の打ち上げや夜イベントを行う際には一番深いところへと下ろしてみる。少しくらい盛り上がっても地上までは届かないはずだ。