神宮前ショールーム・店舗|元ブティック居抜き空間
EDIT
>>LOCATION
表参道、青山通り、キャットストリートに囲まれる神宮前5丁目エリアといえば、個性的なショップや建物が多く立ち並ぶ。しかし、一本裏通りに入った途端、急に住宅街が顔を出す、日常と非日常が混ざり合うエリアだ。
キャットストリートから青山通りへ登っていく由緒あるねっこ坂の途中、このエリアでは違和感すら感じてしまう程の長閑さが滲み出る平屋住宅のすぐ隣に、相対するように立つスタイリッシュな面持ちの物件を見つけた。
>>SPACE
地下から2Fまで建物の真ん中が吹き抜けになっているコンクリート打ちっ放しの外観。入口へと続く架け橋のみを唯一の動線とした、まるで宙に浮いたかのような印象の1Fが今回の募集区画だ。室内は居抜きでも利用可能。現状は、外観の姿とは裏腹に優しい女性らしさのある空間だった。淡いピンクの絨毯やシフォンのカーテンなど、色や素材の使い方は元女性向けブティックということも頷ける。しっくりこなければ、照明や空調、トイレなどの設備だけを残して、外観のイメージ通りのスタイリッシュなスケルトン風に仕上げても良いだろう。南東向きの建物は窓面も多く設けられ、午前中にはたっぷりと陽が差し込む気持ちの良い空間なので、印象の良い外観にマッチした、清潔感あるシンプルな空間に仕上げるのもお勧めだ。
>>HOW TO USE
住宅エリアということで、建物の利用用途は店舗やショールームなどに限定されている。穏やかすぎて長閑さすら感じるこのエリアだからこそ、ゆったりと長い時間を過ごしてもらえるような店舗をメインにしてみても良いだろう。
イメージするとすれば、たくさんのお客さんが来るというよりも、付き合いの深い人たちが繰り返し訪れるお店。商品はクオリティを重視したセレクトに絞り、インテリアは、座り心地も追求したソファやチェアを用意する。爽やかに残る音楽、軽やかに香るルームフレグランスと、五感を満たし心地よい時間を過ごしてもらい、商品の良さを語り合いながら、提供するコーヒーでカフェ的に寛ぐ。そんな感じだろうか。
大通りに出れば、人や車だけではなく、めまぐるしくファッションやトレンドも行き交う。それとは対照的に、穏やかな時間が流れるこの場所だからこそ、訪れた人々がここで過ごした時間、体験を大事にして、また訪れたいと思ってもらえる存在になれたら最高だ。
EDITOR’S EYE
お客様を満足させる前に、ぜひ自分自身が一番満足できることを考えて空間づくりをして欲しい。自分が満足していなければ、きっとお客様を満足させることはできないはずである。