南青山オフィス|清潔感ある居抜きオフィス
EDIT
>>LOCATION
骨董通りの由来はかつて骨董店が多く並んだことと知る人も多いだろう。その名残からか通り沿いには小洒落た飲食店やショップが多く立ち並び、老若男女が入り混じって活気を見せている。そして、青山通りと六本木通りを結ぶ道の役割も担っているため交通量も多く、その活気はなかなか収まることがない。そんな骨董通りのちょうど中腹辺りを一本路地に入ったところ。活気が少し落ち着いた場所でひっそりと佇むこの建物を見つけた。
>>SPACE
今回の募集である2Fに上がると、そこには普通のオフィス仕様という事前情報で得ていた印象とは異なる綺麗にまとまった空間が待っていた。わかりやすく例えるのであれば、見た目良し、性格良しと誰もが好む優等生のような感じ。そんな室内は約72坪もある空間を前入居者が6つに小分けした居抜きの状態。ここまで小分けにしていると一つひとつの部屋が圧迫感を生み出しそうにも感じるが、そうでないのが優等生感を感じさせる所以だろう。中央を除く全ての部屋に開口部がしっかりあり、床は明るめのフローリング、壁、天井も白ベースとしているため、どの部屋にいても明るく清潔感を感じる。そして間仕切りの一部をスモークガラスにしていることで閉鎖感をなくし、空間同士の繋がりも感じることができる。
正直、このままでもすぐに使うことも可能。だが、スタイルに合わせて部屋を繋げてみたり、壁をガラスに変更してみたり、どこに手を加えても優しく受け入れてくれる。そんな居心地の良い空間だった。
>>HOW TO USE
この空間を撮影している時にずっと頭から離れない存在があった。それは1つ上の3F区画だ。この2Fの優等生のような総合力の高い完成された空間とは打って変わり、3Fは自由奔放で伸び伸びしたスケルトン空間。まるで、しっかり者で多くの人に褒められる兄(2F)と無邪気で自由だけれども不思議と好感を持たれる弟(3F)のような兄弟的バランス。
一見すると弟の自由さには目を引くものがあるが、よくよく考えると兄の良さにも気づいてくれるはず。スケルトンバージョンの3Fがチェックできる分、この完成度の高い2Fをここからどうアレンジするかも想像しやすいし、ベースの状況が整っているため部分的な改修に抑えても、パフォーマンスを最大限に発揮させることも可能だろう。
自由な弟、しっかり者の兄。兄ポジションの2F(勝手な妄想だが)は、ここからお手本となるようなアレンジを加えて、3Fに負けない気持ちいいオフィスを仕上げてほしいと願う。
EDITOR’S EYE
3Fの弟のことを知りたい人は
3F(弟)の掲載ページ を覗きに行って欲しい。ちなみに1Fには世界三大時計ブランドとして知られる「Patek Philippe」が入居中。これまた2Fと3Fとは違ったキラキラした最強の姉のような存在感だった。