中目黒オフィス|リノベ済 目黒川沿い眺望良好空間
EDIT
>>LOCATION
中目黒駅からは徒歩7分程。駒沢通りを越えて目黒方面へと向かう途中にこの物件はある。山手通りと目黒川に挟まれるように立つこの物件へは、合理的に考えれば、表の山手通りを一直線に進むスタンダードな最短ルート、少々余裕を持って出勤できるなら、裏側の目黒川沿いの遊歩道を、桜並木を感じながら歩くこともできる。この建物までは、合理的と感覚的、どちらの考え方にも沿って道は続いている、そんな絶妙なポジションにこの物件は立っていた。
>>SPACE
数年前に建物共用部と室内をリニューアルし、新たな装いで生まれ変わったこの物件。エレベーターで募集区画の5Fへと上がると、エントランスを介して左右2つの区画に明確に役割分けされていた。エントランス右手側、山手通り側の空間には、ガラス張りの会議室が2つ設けられ、ラウンジのような使い方ができる。道幅の広い通りの分抜けているため、南西側からの採光も確保され、意外なほど明るさも感じられた。もう一方の目黒川沿いの空間は、入った途端に窓先の抜けた眺望に目を奪われる。室内の仕様が山手通り側と比べ比較的スタンダードであるからか、空間をすっ飛ばし、真っ先に窓辺へと向かっている自分がいた。窓際からは眼下に目黒川や中目黒公園を望むことができるため、正直かなり気持ちの良い眺めだろう。
作り込まれた室内で天井高は一部3,100mmと高め、区画によって床や照明の仕様を変えるなど、細かな点にも拘った、なかなか完成度の高めな空間だった。
>> HOW TO USE
正直、この左右それぞれの空間に入った時、どちらにもちょっとした違和感のようなものが感じられた。恐らくこの違和感の正体は、山手通りと目黒川、それぞれを望む窓からの景色とその空間の持つ印象との相性の不一致によってちぐはぐ感を感じたからかもしれない。
現状は空間の大小によっての区画の役割分けがされていると思うが、窓から見える景色・そのロケーションを含めて空間を考えるということが、空間のポテンシャルをさらに引き伸ばすのではないかと思った。交通量も多く賑やかな山手通りに面している空間は、一般的なオフィスとしての景色に近い故に、カッチリキッチリ働くためのスペースに。反対側の目黒川と桜を窓先に望む空間は、贅沢にラウンジ兼フリーアドレスで働けるスペースとして、来客時の打合せなども気持ちの良い眺望を眺められる窓際で行うと良さそうだ。
通勤経路にしても、働く場所にしても、この物件を利用する上で答えは1つだけとは限らない。選択ができる自由。その日によって、その時間によって、この物件では自分の感じるままに選択をして働いてみて頂きたい。
EDITOR’S EYE
現在では、オフィスへ出社せずにリモートワークという企業も多いと思うが、それでも、この眺望や環境へと足を運びたくなる、そんなオフィスであることは確かだ。