南青山オフィス | 最上階ポテンシャル空間
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>>LOCATION
青山通りから六本木通りへと斜めに伸びる骨董通り。かつては多くの骨董品店が建ち並び、都電も走っていたというこの通りは、今では多くのアパレルブランドや海外の食文化が日本進出の先駆けにするなど、世界からも注目される通りにもなっている。そんな通りを奥へ進むこと数分。駒沢通りと交差する少し手前にこの建物は姿を見せる。少し築年数は経った重厚な建物ではあるものの、地上部の店舗の印象もあってか、顔立ちは悪くない建物だ。
>>SPACE
そんな建物の最上階、8Fにこの空間はある。前もって正直に言うと、その空間は至ってノーマルだ。床はOAのタイルカーペット敷きで、天井はボード張りの蛍光灯付き。天井も少し低めで、3方向に窓は多く開けられているものの、とは言えすごく明るいわけでもない。よくも悪くも、王道のオフィス仕上げといった空間。しかし、そんな空間にいると、じわじわとその空間の良さを感じられてきた。何と言っても部屋からの眺望が最高だ。特にビル後方にある窓からは、遠くまで面白いぐらいに風景が抜けていて、もう気持ちいい以外の言葉がみつからないような眺めを望める。また、反対の骨董通り方面からも六本木のビル群なども望め、どちらも夜になればまた雰囲気の違う贅沢な夜景へと変わる。まとまったサイズの空間で、もちろん水まわりなどの設備も不備なく整っている。少し圧迫感を与えてしまっているこの低めの天井だが、実はその懐は深く、60cmほど隠しもっていることはあまり知られていない。もし天井ボードを抜いたらと考えると・・この空間へ感じている期待感を一瞬に感じていただけるはずだ。
>>HOW TO USE
イメージしてみてほしい。この色気のない天井や床をそぎ落とし、コンクリートむき出しの表情となった、65坪×天高3Mのワンルーム空間を。空間をなるべく減量させるイメージだろうか。よりシンプルに、最小限の空間へとそぎ落しを行うことで、きっとこの部屋はガラッと見違えた空間になるだろう。出来れば個室や壁はなるべく避け、このままのワンルームで使ってほしい。この空間の良さの一つでもある眺望や全体の抜け感をうまく使うことで、風通しがいい会社じゃないが、そんな社内の空気も作ってしまうような力をこの空間には期待している。もちろん、例え減量させる工事とは言え、それなりにコストは掛かる。しかし、そのコストや手間を踏まえた上でも、その苦労を十分上回る空間へ変貌を遂げるポテンシャルは十分この空間にはあるはずだ。
EDITOR’S EYE
骨董通りに面し、立地も悪くなく、眺望やサイズ感、手を加えればガラッと変貌を遂げそうな十分なポテンシャル。なかなか期待高めな悪くない物件だと思う。どうやら以前も同じように、天井をスケルトン仕上げにしていた入居者がいたようで、現在も白塗装の天井がそのボードの裏に隠されている。もしこのまま使えるようなら、塗装や防塵処理などの費用は抑えられるかもしれない。