上大崎オフィス・店舗|天井高 セミスケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
大型ビル・マンションの建設や、それに伴っての企業移転など、何かと動きも活発な目黒駅。働くエリアとして考えると、こじんまりした飲食店やラーメン屋なども多く、オフィスエリアと商業エリアの賑わいが程良く混ざったすごしやすい街並みだろう。駅前を白金方面に進み、高架と緑の見える交差点を曲がった場所にある、エントランス含め装いを新たにしたこの建物。その顔となる区画は、手付かずの状態のままで次の入居者を待っていた。
>>SPACE
メインエントランス脇に位置する路面区画は、実にワクワクさせてくれる空間だ。天井高4m弱、通りに向かって二方向に大きくウィンドウを確保し、整形のレイアウト中央に柱が1本のみ。空調も設置済みで、トイレに関してもビル内部に共有トイレがあり、スケルトンと言えどもコスト抑制はもちろんのこと、完成イメージも描きやすい空間だろう。内装をどう仕上げたとしても、優しく差し込む光と相まって、絶対にカッコ良くなるというもはや確信に近い感覚さえ感じる。店舗利用も可能な路面区画だけに、月々の負担には少し重たさを感じるが、覚悟の上でコストをかけても良いと思えるだけの可能性は十分にあるだろう。
>>HOW TO USE
目の前を走る歩道からは少しセットバックしているが、それでも、歩行者からも車からも注目を集めることの出来る路面区画。もちろんシンプルな色味で整えても良いが、建物自体はタイル張りの少しアンティークな雰囲気になるので、味のある床材や大ぶりなシェードのペンダントランプなど、ブルックリンテイストな空間もよく似合うだろう。直接的な視線はうまい具合に躱すことはできるが、目を引く空間であることは間違いないので、細部まで気と手を抜かずに仕上げてみて欲しい。ただ働くだけの空間ではなく、オフィスをブランディングとして捉える流れの中で言えば、この立地のセンスと空間のセンスをこれでもかと見せつけられれば、期待に応えてくれる企業であると存分に示すことが出来るはずだ。
EDITOR’S EYE
少し褒めちぎった気もしないでもないが、天井の高い開放的なスケルトン空間で、設備関係も整っており、素直に良いと感じる空間だ。目黒のこの立地という絶妙な躱し方も好ましく感じ、あれこれ妄想するお手伝いができれば、個人的にもこれ以上嬉しいことはない。