西麻布オフィス | 1棟貸し居抜きビル
EDIT
六本木ヒルズから有栖川方面へ伸びる、通称テレ朝通り。この通りと外苑西通りを結ぶゆるやかな坂の中腹にこの建物を見つけることができる。西麻布エリアと、六本木エリアを繋げるなだらかな坂。江戸時代の名残りを含め、大横丁坂とも富士見坂とも言われる歴史深い坂でもあるが、今では、ルーマニア、ギリシア、ラオス大使館と、国際色も強い興味深い場所だ。
今回の募集は、建物1棟丸ごとというまたとないチャンス。地下1Fから4Fまで、個性派揃いな各フロアのラインナップは利用者を十分に楽しませてくれることだろう。言葉では表現しきれないが、地下にあるスタジオのような空間をはじめ、1Fは駐車スペース含め来客時に活躍するであろう個室が数個、2、3FはL字ながらもまとまった面積を確保したワークスペース。そして最上階の4Fはテラスを改修したペントハウス区画と多彩な顔を持つ。現在の状況は原状回復前の状態のため、写真より小綺麗になるが、スタンダードな2、3Fに手を加えつつ、更に魅力的な物件に仕上げてみていただきたい。
一般的にはいろいろと低いより高い方がいいという考えが強いが、この建物は坂道の中腹にありながらも、絶妙なポジション勝感を感じる。登りきってしまえば六本木、下りきってしまえば西麻布。と、どちらかに寄ってしまうと2つのキャラが濃いエリアによって、会社やオフィスの印象が誤解されてしまうかもしれないが、この建物のポジションはどちらにも属さないニュートラルな感じを残しているからだ。そして、複数のフロアにまたがる1棟オフィスは、自社のキャラクターを打ち出すには申し分のない環境。現在の各フロアの状況をベースに絶妙な坂道の中腹で、自分たちらしいオフィスを作り上げてみてはどうろだろう。
EDITOR’S EYE
空間は、当然ながら地下1Fから上に行くほど明るく健やかな雰囲気が高まり、最上階からは広めのテラスからヒルズを見上げることも可能。最上階はやっぱり特別なものには変わりないが、ただ、がむしゃらに高みを目指すだけではなく、こだわり抜いたその先に高みがある。そんな理想を語りたくなるような建物だ。