EDIT
渋谷駅から、六本木通りを進む。渋谷2丁目の交差点から金王神社方面に入ると、渋谷らしい喧噪はうすれ、大学のキャンパスや住宅街がそのまま恵比寿まで続いている。この閑静な文教エリアに、コンクリートとガラスブロックで構成された、存在感あるこの建物があった。
フリーハンドで描いたようなカーブするガラスブロックの壁と、コンクリートフレームの組み合わせが特徴的な建物。固さと柔らかさが絶妙に絡み合うデザインだ。今回の募集は2階部分。エレベーターの他に、階段からも直接アクセスが可能で、またその雰囲気も非常階段じみた物ではなく、きちんと建物のファザードの一部となっておりかっこいい。室内はスタンダードなOAフロアで、窓のある南西の方角からは自然光がキレイに差し込んでとても明るい。ギャラリーやショールームとして利用しても良さそうだ。設備にしても設計にしても、作り手が丁寧にデザインして作られた建物だということを感じるため、入居者の手によって更に居心地よいワンランク上の空間に仕上げてほしい。働くスタイルは、スーツでも、カジュアルでもどちらも似合うだろう。どちらであっても、この建物と同様、スマートな雰囲気を纏って、カッコよく働いてみていただきたい。
EDITOR’S EYE
エリアに関して付け加えると、意外なところにカフェやバールがあるのがこの渋谷の東エリア。昼も夜も落ち着いている住宅街ではあるが、きちんと仕事帰りに寄りたくなる場所も用意されているので、日々開拓していくのも面白そうだと思った。