六本木オフィス | コスパ良好100坪超え空間
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>>LOCATION
六本木駅を地上へ上がり、東京タワーを目指して外苑東通りを進む。最初はThe 夜の街と言わんばかりのガチャガチャした街並みが続くものの、しばし歩くと徐々にその街並みは落ち着き始め、これまでとは毛色の違う感度の高いカフェやショップなどもポツポツと現れてくる。そんな道を進む事8分ほどだろうか。ギャラリーやショップとして有名なAXISビルの脇道を奥へ入り、もう少しだけ道を進んだ場所にこの建物は立っていた。
>>SPACE
建物は築45年ほど。少々古さは否めないものの、エントランス周りの白いタイル張りも、一周回っていいレトロ感を滲ませている建物だ。
この空間は、そんな建物の5F部分にある。室内は大きな1室と、脇に縦長なカフェスペースの付いた合計100坪ほどある広々とした空間。正直、内装はオーソドックスなオフィス仕様という感じなので、それ自体に色気があるわけではない。しかし、形もシンプルで癖もなく、トイレなどの水回りも居室に干渉する事なく配置されているため優秀な間取り。また、3方向にある窓からも陽が射し込んできて気持ちいいし、窓先を覗けば六本木ヒルズなどのビル群をうまく眺められるなど、いいポジショニングをしている。一見の装いは普通の空間だが、何食わぬ顔をしてどこか底知れぬ期待感を感じさせてくれる。そんなポテンシャルを強く秘めていそうな空間だった。
>>HOW TO USE
この空間、有りか無しかで言ったら、十分有りだろう。オーソドックスな装い以外は、なかなかいいものを持ち合わせている。繰り返しになってしまうが、間取りもいいし、日当たりや眺望も良好。さらにこの立地で100坪という面積の割に、賃料坪単価は12,000円というのはかなりの強みだ。もちろん面積が大きい分、内装を作り込むとコストがかかる。でも、あまり力を入れすぎず、大きなスペース側だけ不要なものを撤去して、素地をうまく活用したスケルトン仕様に仕上げたり、もう一室は今のままうまく利用するなど、うまくバランスがコントロールできれば、あまりコストをかけずとも十分良い空間になるだろう。
想像してみてほしい。このサイズ感のスケルトン空間がどーんと広がり、こだわりの家具や植物などもカジュアルに並べられている。壁にはアートなども配置してもカッコいい。そんな空間に陽が射しこんできて、窓の先にはヒルズなどがキラリと光る。小休憩や簡単な打ち合わせは、隣のカフェスペースでゆっくりとみっちり行う感じか。どうだろう。そんな妄想を膨らませているうちに、じわじわとこの空間への勝算が見えてこないだろうか?
EDITOR’S EYE
立地も悪くないし、100坪と面積がある割に賃料は格安。内装もそこまで大きく衣装チェンジせずとも、それ以外のポテンシャルの高さで十分カバーできてしまう。また、建物内に駐車場が10台分の空きがあるという。車をメインに使う会社にとってもこれとない物件だろう。そんな掘り出し物件を見つけた事を、ここでひっそりとお知らせしたい。