恵比寿オフィス | 天高仕様のデザインオフィス
EDIT
>>LOCATION
恵比寿駅東口からすぐの位置にある五差路の交差点。交わる道の多さだけあって、行き交う人のカラーもさまざまで、いかにも駅前といった印象の場所だ。そんな場所からガーデンプレイス方面に歩き始めると、すぐ左手に斜面に面した住宅街がある。駅近でありながら、奥まった迷路のような路地には昔から変わらない生活の匂いが漂っているようなエリア。今回の建物は、そんな住宅街の深部にあり、思わず見上げてしまうような、コンクリート剥き出しの存在感ある建物だ。
>>SPACE
1階には清潔感のあるクリニックが入居しており、そのクリニックのエントランスを横切って、エレベーターで室内へ向かう。募集区画は2F〜5Fの計4区画。室内はコンクリートとガラスを効果的に用い、色調をモノトーンに抑えたピリッと緊張感の漂う空間。一つ一つの区画はそれほど広くはないが、3メートルほどの天高と大きなガラス面によって、面積以上の開放感を感じられる。設備などのスペックも十分で、完成度の高いハイエンド向きのオフィス仕様と言える。最上階からは視線の抜け感もあり、恵比寿徒歩3分という現実味ある条件を考えれば、間違いなく希少な物件だろう。
>>HOW TO USE
単にデザインを売りにする建物ももちろんあるだろう。しかし、この建物にはわかりやすいコンクリートの外観や、ピリッと引き締まった室内だけでなく、それぞれの区画をつなぐ空中廊下があったり、傾斜地故の視線の抜けがあったりと、メリハリをつける「引っ掛かり」が多くある。アレンジ次第ではあるが仕上げ材や照明の変更などで遊び心を取り入れれば、羨望の的になる空間へと変身を遂げることは間違いないだろう。地に足のついた、オフィス機能としての安心感や、機動力のためのアクセスの良さはもちろん大切。ただそれだけでは少し味気ないので、自由な想像力と遊び心を追加して、このオフィスの可能性を存分に羽ばたかせてみてほしい。
EDITOR’S EYE
屋上があっても実際に使う機会が少ないのが実情ではないだろうか。業務の中にふと背伸びをしたくなるような空中廊下(スカイウォーク)があることは、スタッフにとっても余白のスペースを効果的に使えるため、きっと有意義なものになるだろう。