西麻布オフィス|天井高 セミスケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
外苑西通りと六本木通りが交差する、言わずと知れた西麻布交差点。周辺は隠れ家的な名店も多く、夜になるとガラリと表情が変わって、他の街とは違ったアーバンな時間が流れる大人の象徴というイメージも強い。そんな交差点を約半世紀もの間見届けてきた、ランドマーク的な建物が2020年新たに生まれ変わった。
>>SPACE
元々ホテルだった建物がリノベーションされ、オフィスへと変貌を遂げた。しかし、エントランスや共用部、そして屋上にも以前のホテルを思わせる要素の欠片も残っておらず、若干寂しさを覚えたものの、きっちりリノベーションされた建物内は、これから新たな歴史が重ねられるような、今時のモダンな雰囲気が漂っていた。今回募集となる5Fにはエレベーターでのダイレクトイン。扉が開くと、100坪を超えるスケールの大きさと、天井高3.1Mある迫力ある空間が現れる。現状は空調やトイレなど必要最低限のものを設置してのスケルトンなので、その分思い通りの空間が造りやすく、制限も少ないフレキシブルな空間。西側の植栽された緑がある窓際に行くと、西麻布交差点を見下ろせ、目線の少し上には首都高が走っているという、西麻布を象徴するロケーションに建っていることを再確認させられるポジションの空間でもあった。
>>HOW TO USE
数年前までファーストキャビン西麻布店として営業していたことも記憶にまだまだ新しい。西麻布で飲んだ後に宿泊していた人達も多かったであろうこの空間に、オフィスを構えるというのも考えてみると面白い。むしろオフィスという概念を捨てて、ある種の自由度や多様性が色濃い西麻布だからこそ、この空間を贅沢に使って、社員の趣味嗜好が混在したような使い方にチャレンジするのはどうだろうか。
自由度が高いスケルトン状態を逆手に取って、大型のキッチンを置いてCAFE&BARスペースを設けたり、マシンを運び込んでジムにしたり、はたまたプロジェクターから常に映画が流れているコーナーを作ってみたり。訪れた取引先に、こんな環境で仕事ができるのですか?と聞かれたら、きっちり「自分たち。オトナですから」と答え、期待を上回るパフォーマンスをあげる。
もちろん、仕事を終わらせたら街に繰り出して、お気に入りの店を日々発掘するなど、せっかくなら、昼も夜も、オフィスも街もとことん楽しんでいただきたい。スキルやパフォーマンスだけでなく、身だしなみや嗜み、精神的にも成熟した自由を謳歌できる大人たちの働く場所となったら素敵だ。
EDITOR’S EYE
建物の屋上には、広尾や南麻布方面を見渡すことができるスカイテラスがある。家具も設置されてるので、気候が良い日には外で過ごしてみてもいいかもしれない。西麻布がテリトリーエリアというだけでワンランク上の大人になったような気がしそうだ。