道玄坂オフィス・店舗|道玄坂沿い路面メゾネット空間
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>>LOCATION
渋谷駅から道玄坂方向にマークシティ内をすり抜け出口へと進む。渋谷エリアの中でもとりわけカオスなスクランブル交差点や109前を通らず、道玄坂上へと出ることができ、人混みを避けてたまにゆったりと歩きたい時には良いだろう。このあたりまで来ると渋谷駅前の喧騒と比べ少し落ち着きがあり、飲食店や店舗だけでなく、オフィスビルも増えてくるエリアだ。そのマークシティ出口から僅か1分程の位置に、2019年にエントランスをリニューアルし、得意げに立つ物件を見つけた。
>>SPACE
道玄坂沿いの1Fは他の渋谷エリアの中でも移り変わりが少なく、物件が出てきにくいエリアに思う。今回の募集はそんな道玄坂に面する1F-2Fのメゾネット区画。建物の顔とも言えるこの区画は、入口が2Fの高さまでガラス張りになっていて、視認性の高さは折り紙付き。まさにこの区画のため?なのだろうか、外観は2F部分までが綺麗にリニューアルされていて、第一印象はかなり良い。そして、室内に入るとまず登場するのが、高さが5mを超える圧巻の吹抜け。この物件、入口の大きな開口部以外に窓はなく、光も風も一ヶ所からしか取り込むことはできないが、それでもこの吹抜けのおかげで、変な窮屈感はなく、逆に開放感さえ感じる程だった。
現状スケルトン状態でまだ電気も点いていないため、奥のスペースは流石に暗いが、圧倒的な存在感のこの吹抜けを目の前に、ワクワク感が止まらなかった。
>>HOW TO USE
これだけの建物としての顔の良さ、道路からの視認性があれば、店舗としての利用を考えたくなるだろう。勿論店舗だけというのもアリだが、折角のメゾネット区画ならば、オフィスとショップを併設するのも良さそうだ。人通りも多い路面区画で、1Fにはお客様のリアルな声が身近に感じられるマーケティングを兼ねた店舗やショールームを併設し、2Fはオフィスとする。1Fでのお客様の反応がストレートに伝わり、商品や戦略にすぐに反映することができるだろう。さらには、オフィスとショップなど利用の用途は変えたとしても、吹抜けがあることで上下階のつながりが生まれ、上下関係もフラットにスタッフ同士の声が届きやすい風通しの良い空間になるかも?
賃料や空間を作り込む費用などを考えれば、決して簡単な道ではないかもしれない。少し背伸びしてでも、より高みに手を伸ばし最高の空間を作り上げ、道玄坂の上に変わらずあり続けるランドマーク的な場所を目指して頂きたい。
EDITOR’S EYE
建物のリニューアルはエントランスとエレベーターホールまで。それ以上の部分は以前のままの年季が入ったビルの外装のままである。室内は開放的な吹抜けがあって見上げたくなるが、外観はできれば見上げずにいて欲しい。