海岸スタジオ・オフィス | 天井高3.4M居抜きスタジオ
EDIT
>>LOCATION
港区海岸エリア。かつては倉庫や工場が占めていた工業地帯であったが、近年ではタワーマンションが立ち並び、商業施設や護岸整備もされて、おしゃれなイメージも定着しつつあるエリアだ。また、古くからある倉庫も多様な用途でリユーズされるなど、時代に合わせて柔軟に変化を遂げているのかもしれない。そして今回の物件もまた、このエリアらしい大型倉庫の一角にひっそりと隠れていた。
>>SPACE
元は倉庫だった一角を、スタジオとして改装しているこの空間。倉庫ならではと言うべきか、5M以上という天井高を有するこのスタジオは、なかなかの迫力がある空間だ。
室内はこの大きなスタジオスペースと、複数の小部屋やストックルームなど細かく分散されている。デザイン的な好みは分かれそうなものの、痒いところに手が届くじゃないが、全体的にとても使い勝手よく作られている印象の空間ではあった。また、空間としての面白みとは別に、個人的にすごく惹かれたのは、1枚扉を隔てた先。廊下の先にある鉄扉を開けると、そこには物流倉庫が。倉庫の一部を改装したスタジオなので、当然と言えば当然なのだが、扉一つでガラッと世界が切り替わる姿がとても面白い。まるでどこでもドアを開けたような衝撃と、その2つの世界のギャップに、さらに変な魅力に取り憑かれるような物件だった。
>>HOW TO USE
こんな天井高のあるオフィスやショップなどがあっても面白い。と言いたいところだが、この物件の難点は、陸の孤島とも言えるこの立地。どうしてもアクセス面で考えると、やはりスタジオ系などがメインターゲットと言えるだろうか。室内はこのままでも十分利用可能だが、ガラッと作り替えてしまってももちろんOK。自然光は一切ないが、その分大きな面が取れるという部分で評価をして頂きたい。また、この物件のオプションでもある、扉の先の倉庫。その抜群のストックスペースもうまく活用できれば、大型の機材や撮影用セットなども備えられ、より使い方にも幅が広がるのではないだろうか。そう考えると、ギャラリーやショールームなども、やり方次第では可能性も広がるのかもしれない。いずれにせよ、この海岸エリアの、さらにこの倉庫という機能をうまく絡ませた使い方ができれば、より面白い使い方が可能となるだろう。
EDITOR’S EYE
スタジオの中央に防火シャッターがあるため、この部分だけはどうしても撤去できないためご注意いただきたい。大型の機材などの搬出入の際は、倉庫側のリフトからの運び入れが可能だという。そのため、他の物件ではなかなか運び入れられないような大型のものも、この物件では対応可能というのもプラス面ではないだろうか。