千駄ヶ谷オフィス|雰囲気の良い内装居抜き空間
EDIT
>>LOCATION
明治通り沿いにある千駄ヶ谷小学校。原宿と千駄ヶ谷の中間に位置し、この辺りから、原宿の賑わいが一気に落ち着き、大人っぽい雰囲気に変わっていく様な気がする。明治通りから千駄ヶ谷小学校の敷地に沿って外苑西通り方面へと続く、時折聞こえる子供たちの賑やかな声や並木の緑が心地良い穏やかな通りから、歩道橋の脇を折れたところ。小学校の敷地に隣接するこの建物が顔を覗かせていた。
>>SPACE
路地の突き当たりにある爽やかな印象の建物。今回はその2F区画が募集となった。エントランスから共用部、そして階段など、室内に行くまでにも石畳やコンクリートなど無機質な雰囲気が大人っぽくもあり、第一印象は◎。そうなると室内も自ずと期待してしまうのは言うまでもないが、辿り着いた空間もそんな期待を裏切らない魅力的なものだった。
2Fは元々2区画だった空間をセットで利用していたこともあり、大小2つのスペースに分かれるが、逆にそれがそれぞれ異なる印象で雰囲気は良い。執務スペースとして利用されていた大きい方の空間は、コンクリートベースのクールな雰囲気。その先には一面の窓とバルコニーへと続いていて、開放感を感じられる。対して、小さい方の空間は、温かみのあるフローリングの床の空間で、一面の窓の先は壁という少々閉鎖的な印象はありながらも、吹抜けた空から差し込む光によってどこか幻想的で柔らかな印象。
クールで開放的なスペースと、温かみがあって明るい閉鎖的なスペースという、普通に考えれば、逆転してしまっている様な空間構成ではあるが、そのシャッフル感が面白く、脳を刺激される様な空間だった。
>>HOW TO USE
この建物の名前はタイトルそのままプールビルという。時々募集に出ては、いつも絶妙に良いネーミングだと感じていたが、ネーミングの由来は、千駄ヶ谷小学校のプールがこの建物に隣接しているということも関係あるとかないとか。しかし、どことなく外観のバルコニーの雰囲気や、空間内の小さいスペースに面したガラスの先がプールをイメージさせる様な気もしてはこないだろうか。そんなネーミングだけでなく、今回募集の2F区画は空間としても、なかなか絶妙。ストーンときれいな間取りに内装も比較的整っているので、大きい方を執務スペースに、小さい方は会議室にと、以前の入居者同様にそのまま使っても良いだろう。それだけでなく、左脳を使う様な事務作業などは、クールな空間でスマートにこなし、幻想的な印象のある空間では、右脳を活性化させ、クリエイティブな思考に没頭するなど、仕事の仕方で使い分けてみるのも良さそうだ。
なにはともあれ、以前の入居者も手狭になっていてもなかなか出たくなかったというほど、魅力溢れるこの物件。そんな空間で、水を得た魚のように生き生きと働いて頂きたい。
EDITOR’S EYE
本文では全貌はお伝えしきれていないが、黒い壁の中に社長室として使われていた個室があったり、トイレも男女別で、壁は青とピンクに色分けされていて清潔感もある。さらには駐車場(別途費用)まであるというなかなかここまで揃った物件はないのではないかと思えた。