神宮前オフィス・店舗 |神宮前交差点裏 改装可能空間
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>>LOCATION
原宿・渋谷・表参道のそれぞれのエリアの分岐ポイントでもある神宮前交差点。古くは原宿セントラルアパートから始まり、ラフォーレや東急プラザがそれに追随する様に流行を作ってきた、いつの時代もこのエリアの中心的な場所と言えるだろう。2022年には、東急プラザの対面に新たな商業施設が完成予定で、今後の更なる盛り上がりも容易に想像できるはずだ。
今回の建物は、そんな商業施設予定地のすぐ裏手。表の交差点側とは異なり、のんびりとした雰囲気が流れる一角に、実に半世紀程鎮座するマンションの一室。エントランスや外装についてはリニューアル済みでレトロ感こそ薄れているものの、中々味わい深い空間が眠っていた。
>>SPACE
長くこの場所を拠点とした入居者が退去したばかりという室内は、現状中々ハードな状態。この立地らしいおしゃれさはなく、蛍光灯や男女共有のトイレと旧式の設備仕様。床や壁は汚れや荷物の跡がそのまま残り、使用感と傷みの強い状態だ。
引渡し状況としてはスケルトンか現状のままか、といずれにしても手を加える計画ありきとなるのだが、この状態をスタートラインとするのであれば、次の入居者の入居後の変貌には大いに期待できる。
よくよく空間のポテンシャルに目を凝らせば、角部屋のため2方向から差し込むクリーンな光や、扉を開けてパッと視界が開ける抜けのある室内は意外にも悪くなく、鉤型のレイアウトが用途に応じた使い分けもイメージさせてくれる。もちろん内装のコスト負担は無視できないが、この立地で店舗利用も相談可能と考えれば、世界観を作り込む前提の企業にとってはそこまでネガティブではなさそうに感じた。
>>HOW TO USE
スケルトンからのスタートとすれば、煮るなり焼くなり好みのままに。室内中央の水回り位置が変更できるのであれば、よりレイアウトの自由度は高まるし、躯体剥き出しの天井と壁面に塗装を施すだけでも、現状とは見違える様な今っぽい空間に近づくだろう。実は直近で募集していた同建物2F区画はまさにその具現化例の様であり、スケルトンをベースに内装を作りこみ、完成度の高い仕上がりとなっていたので、イメージ作りの一環として役立てて頂けると有り難い。
設備的な問題や管理組合との相談などクリアしなければいけない条件はあるが、この立地での賃料単価を考えれば店舗としても十分検討できるはずだし、流行中心地とも言えるこのエリアに軸足を定めオフィスを作り込むとしても、数年先を考えれば今のタイミングが悪すぎることはないだろう。空間の劇的な変化の可能性や、エリアの賑わいの変化など、期待出来るだけの要素は出揃った。このエリアに根付く最初の一歩として、この空間の伸び代と未来を信じ、意義あるチャレンジを試みて欲しい。
EDITOR’S EYE
2022年に竣工予定となる、すぐ目の前の明治神宮前駅を絡めた新しい商業施設は、外装や屋上のデザインを平田晃久氏が担当することが確定しており、かなり特徴的な建物になるはずだ。
前回募集時の同建物別区画は、イメージ作りの参考までにご確認頂きたい。
>>前回募集時2F区画