自由が丘オフィス・店舗 | スケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
自由が丘駅からは徒歩15分ほど。広義で捉えると自由が丘と言えるのかもしれないが、実際現地に訪れた雰囲気は、高級住宅街である「世田谷」そのものといった雰囲気。目の前にある目黒通り沿いにはスーパーやドラッグストア、スポーツクラブなどの生活関連施設が多く、子供を乗せた自転車や高級外車が行き交う、落ち着きと穏やかさのある「住」のエリアだ。
今回の物件はそんな中にあって、西友を脇に置き、紀伊國屋の駐車場の裏手という不思議なポジショニング。専用の動線を持った大型マンション低層の事務所区画は、侮れない空間を内包していた。
>>SPACE
居住用マンションに隣接し、1Fを倉庫兼集積場とした事務所棟の2F区画。専用のアプローチから登った先には、実に100坪を確保したスケルトン空間が姿を現した。
躯体むき出しで天井高3.3m。目の前は開けた駐車場となり、南西方向に隙間なく並ぶ窓から差し込む光。面積ゆえの開放感もあって、第一印象としての迫力は中々のものだった。
以前はマンションギャラリーとして利用されていたとのことで、一部男女別トイレは残っているのの、空調・その他設備は一切無いので、広さを考えると結構な覚悟が迫られる。もちろん工事コストなどクリアすべき要素はあるが、その迫力や差し込む光やからくる印象の良さ、さらには、募集坪単価は約16,000円ほどと、魅力あるポイントも多い物件だろう。
>>HOW TO USE
少し駅から離れた場所だからこそ存在が許された、豪快さ漂う空間。現実的に考えるとそう簡単に手懐けることは出来ないかもしれないが、ワクワクする気持ちは隠しきれない。店舗としても利用可能ではあるものの、全部を覆い隠して綺麗に整えることに重きを置くより、欲しい要素をラフに追加するぐらいで考え、可能な限り現状の抜け感とインパクトを大切にしてみて欲しい。グレーチングをそれぞれのスペースの区切りに利用したり、あえて古材や下地材を使って倉庫っぽくしても面白いし、床壁を白く塗装し緑の似合うクリーンな空間にしてみたりするのも、海外にあるオフィスを彷彿とさせる様な、attractiveな空間になるだろう。
いざ検討の際に、必ず乗り越えなければならないエリアとコスト問題は、言わずもがな。ただ、スムーズに超えられる壁でないからこそ、乗り越えるべき理由が見つけられたら、間違いなく素敵な居場所となるはずだ。
EDITOR’S EYE
掲載写真、テキストは前回募集時のものとなり、現在アパレル系企業のオフィスとして利用中。その居抜きでの入居も相談でき、エアコンやトイレなども揃っていることから、うまく引き継げれば大幅にコストダウンはできるだろう。
立地的な点は如何ともし難いが、それだけに加点できるポイントも数多くある。ショップとしては外からの視認性や動線の弱さがネックだが、知る人ぞ知る的な場所としても有り。