千駄ヶ谷SOHO |ルーフガーデン付き物件
EDIT
>>LOCATION
今回の物件は北参道駅から徒歩3分。明治通りに流れる車の群れを背に、立ち並ぶビルの隙間を縫っていくように進むと、次第に低層マンションや戸建て住居が並ぶエリアへ移っていく。子供の声が聞こえてくる温かい雰囲気のマンションもあれば、重厚な趣のマンションも多く存在する。車通りはほぼ無く穏やかで、どこか品のある暮らしが連想できる場所。そんな場所に、これまた重厚な、大きく湾曲した特徴的な窓ガラスを持った建物が現れた。
>>SPACE
今回の区画は、建物最上階のメゾネット区画。室内に入れば、柔らかい色合いの石のタイルが広がる明るい空間が出迎えてくれた。そして、その室内をよく見れば、緩やかなアールを描く窓面や、色っぽい折り上げ天井、おまけに暖炉があったりと、ヨーロピアンな印象すら漂わせ(個人的な偏見アリ)ちょっとしたハイソさを纏っている。好みはあるかもしれないが、空間に入ってからの第一印象は良好。実際のところ4LDKという間取りとなるため、広々とした空間の使い方は難しいものの、個室をくっつけてしまう工事なども相談可能なため、魅せる部分と仕事に没頭する空間とを分けて構成してみるのがいいかもしれない。
そしてとっておきの最上階部分は、いわゆるペントハウス的なフロア。折れ戸タイプのサッシを開けば、室内とガーデン化したルーフトップが一体となる”贅沢の極み“のようなスペース。もちろん専用のスペースのため、誰にも邪魔されることなく、独占して優雅に使いこなしていただきたい。
>>HOW TO USE
設備も、広さも、環境も、リッチに仕上がっているこちらの物件。でも、この物件の良さを更に押し上げるポイントは、その自由度かもしれない。オーナーは入居者に気持ちよく利用してもらうことを優先として、この手のSOHO物件には珍しく、室内の変更に対して理解を示してくれている。個室をつなげるのもOK。仕様を変更するのも相談可能と、この空間が更によくなることにはとことんポジティブ。そうとくれば、更に夢は広がり、働きやすさだけではなく、過ごしやすさも追求してみてはいかがだろうか。空間は自分たちがしっくりくるように手を加えつつ、既にある、大型のキッチンや、ゆったりとしたバスルーム、ミニキッチンを備えた最上階と、あるものを目一杯活用してみてほしい。季節によっては屋上は持て余してしまうかもしれないが、そんな季節は、オフィスの暖炉をみんなで囲んでみてはいかがだろう。夢が広がる物件だからこそ、単なるオフィスとしだけではなく、アレもコレもソレも、いろいろ欲張って過ごしてもらいたい、そんな風に思える物件だった。
EDITOR’S EYE
個人的には、コの字形の大きなキッチンがとても魅力的だった。お客を招いて、みんなでケーキを焼いたりしてみたい。そして屋上のバルコニーでお茶を楽しみたい。どこか日本人離れしたような働き方を味わえる空間だろう。