四番町オフィス | 天井高5.7Mの元社食空間
EDIT
>>LOCATION
都内でも屈指の高級住宅地として知られる番町アドレス。高級マンションや大使館、名門学校などが並び、歴史の深さを物語る格式高いイメージを持たれる方は多いと思う。しかし、実際にはもう少しカジュアルな印象で、日テレを始め、大通り沿いにはオフィスビルや飲食店なども多く点在していて、意外とビジネスエリアで過ごしやすい環境だと気づかされるだろう。そんな番町エリアには、何故だか面白い物件が眠っていることが多く、これまでも何度か個性的な物件に出会ってきた。そしてまた一つ、とても面白い空間を見つけてしまった。
>>SPACE
建物は至ってオーソドックスなオフィスビルだが、その地下へ潜ると、特殊なスペースが現れた。まるで体育館?いや、劇場?はたまた湾岸沿いにある倉庫か?正直なんと表現したら適切なのかわからないが、とにかく只者ではない雰囲気をぷんぷん匂わすこの空間。天井高は最高で5,700mm。梁下でも4,500mmと、なかなかのスケール感があり、さらにステージのようなスキップフロアが空間に立体感を作っていて、なんともいい感じ。元々企業の自社ビルとして使われていたこの建物だが、その際に倉庫や社員食堂として使われていたというのがこのスペース。それもあってか、ゴツい空調機や無骨なロフトの作りなど、オフィス空間にはない荒々しい雰囲気もあって、素地からして面白い。閉鎖された地下空間ではあるものの、これだけのボリューム空間なので、全然変な窮屈感などは感じないし、むしろ、秘密のパラレルワールドを見つけてしまったような、わくわく感が止まらなくなる空間だ。
>>HOW TO USE
実は2年ほど前に一時的に募集されていた区画。しかし、その際は借主にて排煙設備等の設置が必要になるなど、かなり費用負担なども重いハードルの高い内容だった。今回貸主にて最低限の設備は整えての引き渡しが前提となり、再募集に至ったという経緯がある。以前に比べるとかなりハードルは下がり、むしろ現実味もだいぶ増した印象だ。もちろん、それでもこのような特殊空間なので、使い方によっては多くの費用負担は覚悟の上。依然としてハードルは高いものの、空間の特異性や総合的に見ると控えめな賃料条件を考えれば、十分そのハードルを乗り越えてでもステージへ上がる価値はあるんじゃないだろうか。事務所のみならず、スタジオやラボ施設など、利用方法は幅広くウェルカム。この特殊なポテンシャルを最大限活かし切るような、最高の姿へ変わることを大いに期待させていただきたい。
EDITOR’S EYE
契約面積79坪の他に、中2階のロフトスペースや専用使いできる倉庫スペース(合計59坪ほど)がもれなく付いている。現在電気容量は70Aと低めだが、増設は可能とのこと。また、