西麻布店舗・オフィス|ウエディングレストランの跡地1棟
EDIT
>>LOCATION
どちらかというとナイトシーンでの印象が強い西麻布。西麻布交差点で交わる六本木通りや外苑西通りは少々雑多な雰囲気はあるものの、1本裏に入ればその雰囲気も和らぎ、落ち着きのある馴染みやすい印象へと変わる。今回ご紹介する物件は広尾側の外苑西通りから1本中に入った場所で、少々薄汚れながらも清らかさを感じるこの建物を見つけた。
>>SPACE
2022年までの20年間をウエディングレストランとして、いくつもの人々を送り出してきたこの建物。そのB1F-3Fが今回の募集となる。空間はすべて解体され、かつて、ここにウェディングレストランがあったことは今の姿からは、なかなか想像がつかない。しかし、そんなストーリーを知ったからには、それぞれの空間から滲み出る雰囲気で、この場所が特別な場所だったことを感じることができるはずだ。
B1Fは天井高約4.5mの柱すらない大空間。1Fはメインエントランスの脇に入り口が設けられた隠れ家的空間で、道路から直接動線のある2Fは、吹き抜けの階段だけで印象勝ちをしている特別感。最上階3Fは一部壁天井が全て窓となる開放感があり、屋上には唯一、ウエディングがあったことを思い出させてくれる十字架が残り、思わずテンションが上がってしまう。この建物はスケルトンではありながら、要所要所で感じられるウエディングの名残が、なんとも魅惑的な印象を持つ建物だった。
>>HOW TO USE
この物件と向き合う時、立地や空間形状、スケルトンの内装など、乗り越えるべき障壁は多くあるだろう。しかし、それぞれの空間が個性的で、この空間ならではの使い方がきっとできるはず。ならば、建物と入居者がお互いに力を併せて障壁を乗り越える、そんな関係となっていただきたい。もちろん、それぞれのフロアがそれぞれのパートナーを見つけてしまうこともあるかもしれない。ただ、個人的には1棟丸ごと独り占めしてほしい。空間や賃料のインパクトはそれなりに大きくなり、これからのことに不安を感じることは重々承知。しかし、そんな不安や障壁はこれからの夢と希望が勝り、建物と手を取り合い、乗り越えていく。この特別感のある物件と出逢えたことはまさに運命、、、と言うのは言い過ぎかもしれないが、まずは夢と希望を胸にこの物件にアプローチしてみるところから始めてみてはいかがだろうか。
EDITOR’S EYE
利用用途は比較的自由に相談が可能とのこと。物件のインパクトが強いので、それを生かした利用方法を見つけ出して欲しい。