目黒オフィス|築浅 省エネ設備空間
EDIT
LOCATION
目黒駅から通称「ドレメ」通りを進む。通りの名の由来となった、ドレスメーカー学院など服飾専門学校の校舎がいくつも立ち並ぶ通りには、個性的なファッションの学生の姿も多く、賑やかな印象だ。そのまま通りに沿って坂を下っていけば、桜並木の美しい目黒川があったりと、自然も多く感じられるエリアに、まだ新しさの感じる装いのこの建物が立っていた。
SPACE
今回募集は101号室。まだ比較的新しい清潔感のあるエントランスを抜けて、エレベーターで101号室へ向かうとそこは実は地下区画。エレベーターを降りて左右2箇所にこの区画の入口があり、さらには、道路面からも直接アプローチできたりもする、ある意味ツーツーな動線になっている。間取りに関しても建物の中心にエレベーターがあるため、区画の形状は少々いびつ、窓面の多さに対して開かない窓も多かったりと、イレギュラーさのある空間だ。
室内はシャワー室や2口のIHコンロ付きの広めのキッチンがあったりと、ほぼ住居なスペックに対し、タイルカーペットが敷かれた事務所仕様の内装とアンバランス感は否めない。そんな中でも、天井が躯体現しになっているので、床材を変更するだけでも雰囲気はガラリと良くなってくれそうな期待値があった。
そして、この物件の少々珍しい点が、建物全体での省エネ性能が非常に高いということ。外断熱とドイツ製の全熱交換型換気システムが採用され、年間を通じて一定の気温に維持できるという。そんな機能によって窓を開ける必要がないため、花粉やウィルスを取り込むことなく、換気できるという今のご時世にもピッタリと言える設備が備わっていた。
HOW TO USE
外とはきっちり切り離され、穏やかな時間が流れるこの地下区画。時間を忘れて仕事に集中していたとしても、室内の空気は常にきれいに保たれる環境は、籠もって作業するクリエイティブな業種にはかなり重宝するはず。さらにモチベーションすらも上げて集中力アップを図るならば、床材の変更は必須だろう。天井に合わせてモルタル系にして、家具も無機質な雰囲気で揃え、ラボっぽく仕上げてみるのもいいし、フローリングに切り替えて温かみを加えるのも悪くない。
そして、少し仕事に行き詰まったら、直接道路面へと脱出?できる動線を利用して、坂を下った先にある目黒川沿いを散歩してみる。そんな風に自然に触れ、また仕事に戻れば、気持ち的にもリセットされて健やかに仕事に没頭できそうだ。
外界からは切り離された様な地下空間で、気持ち的にも、健康的にも安定した働き方ができる場所。そんな風に快適に、かつ集中して仕事に取り組めるオフィスであれば、安定感を備えた持続できる企業になっていけるかも。
EDITOR’S EYE
世界でも最先端の省エネを国で実践しているドイツ製の換気システムを備え、快適に過ごせる空間。さらにエアコンの稼働率も抑えられ、電気代まで安くなるというエコな面もポイントだ。