千駄ヶ谷SOHO | 日当たり良好なレジデンス空間
EDIT
>>LOCATION
場所は北参道・千駄ヶ谷エリア。原宿と新宿の間に位置するこのエリアだが、両者のような人の賑わいもほとんどなく、むしろ穏やかな街並みがとても居心地がいい。オシャレすぎず、とはいえどこか独特の雰囲気は持っている街で、感度の高いファッショナブルな大人が集うエリア、という印象があるだろうか。そんなエリアの一画。千駄ヶ谷小学校の裏手に広がる静かな立地に、この外見から雰囲気の良さを漂わす建物が立っていた。
>>SPACE
コンクリートとガラスのモダンデザインな建物。連続する窓越しに、入居するテナントが作り込んだ雰囲気のいい空間をチラつかせていて、ぱっと見の印象がとてもいい。
今回ご紹介するのは、そんな建物の3Fにある一室。室内はレジデンス仕様で、間取りで言うと3LDK。個室の他に廊下やストレージなどもだいぶゆったりと作られているため、合計126㎡ほどと広めな空間だ。比較的オーソドックスな住居仕様なので、いわゆるデザイン空間という感じではない。しかし、この空間は素地の良さが光っていると思う。南西方向に向いた角部屋で、日中は陽も良く射し込み、交差点に位置していて窓先の抜け感もいい感じ。また、元々穏やかな住環境なので周辺も静かで、窓を開ければす〜と気持ちのいい風が全体に抜けていく。住む、働くスペースとしては秀でた居心地の良さを秘めていそうな空間。そんな可能性をヒシヒシと感じるこの空間に、ついつい興味を惹かれてしまった。
>>HOW TO USE
正直、今の室内からはなかなか働く想像がしづらい部分がある。その要因は、この細かく分けられた個室だろう。まとまったスペースがない分、使い方もだいぶ制限されてしまうのがネックだったが、ここで朗報がある。SOHO物件では珍しく、実はこの個室の壁を撤去して空間をつなげることも相談可能とのこと。そんなことを聞いたら、居ても立っても居られないのは私だけだろうか?例えば部屋を全て繋げて大きなワンルーム仕様にするのもいいし、一番奥の1部屋だけは切り分けてうまく個室として使ってもいいだろう。床はフローリングで整え、窓面には多くの植物を配置して空間を彩る。連続する窓面からは、日中多くの光が射し込んできて、常に明るく、今の室内にはない抜け感も感じられるようになるはずだ。もちろん、空間の作り込みには手はかかるが、その労力以上に化けそうな空間ではないだろうか。どなたか実際にこの空間を見ながら、ああでもない、こうでもないと、この空間の未来予想を語り合ってはみないか!
EDITOR’S EYE
あくまで相談ベースだが、個室壁の撤去については、オーナーから多少のサポートを受けられる可能性があるとのこと。また、個室の撤去については、退去時の原状回復も免除の可能性も秘めているなど、アレンジを加えたい方にはいいタイミングとも言える。この個室を撤去し、大きなワンルームになる事で、この空間は誰もが振り向くような魅力的な姿に化けるだろう。