代官山オフィス|スケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
2013年に東横線が地下に潜った。その上に線路跡地を活用してできた商業スポットLOG LOAD DAIKANYAMAや渋谷ブリッジなどがオープンしたことで、新たな賑わいを見せているエリアがある。駅で言えば代官山が近いが、渋谷とも恵比寿とも取れる場所。レトロな建物に混ざり新しい建物もチラホラ建ち、感度が高くも幅広いタイプの人々が改めて訪れるようになってきているように感じるこの界隈。代官山駅方面からのLOG LOADと、キャッスルストリートとが合流する代官山周遊エリアの丁度折り返し地点的な場所に、貼られたばかりの綺麗な青いタイルを見せびらかすようにしてこの建物は建っていた。
>>SPACE
近隣に感度の高い商業施設がありながら、ここのように穏やかな空気感の漂う場所は都内でも珍しい。さらにそれが代官山というバリューあるエリアだからこそ、よりこの建物の魅力を底上げしてくれているように感じる。
今回の募集区画はB1、1F、2Fの3フロア。地下ながらも、路面から直接入れる階段やドライエリアなどからやんわりと光が入り、天井高3m超のB1F、人も車も緩やかに通るキャッスルストリートの会話まで聞こえてきそうな1F、そしてLOG LOADとキャッスルストリートという“2層の通り”を望む2Fと言った具合に、同じ建物ながらもフロアごとにキャラクター性のある3層。1Fと2Fに関しては、路面側はほとんどが窓と言っても良いくらいの大開口で、外からの視認性は当然悪くない。天井高もB1には少し劣るが、それでも2.7mと圧迫感のない造りとなっていたりと、どのフロアもこのサイズ感の物件の中ではなかなかなパフォーマンスを出している空間だと思った。
>>HOW TO USE
代官山の外れとも感じられる場所。東横線が地下に潜ることで、その上にできた商業施設たちがこの場所と渋谷エリアとを繋ぎ、陸の孤島と扱われ気味のこの立地を正当化してくれたように感じる。線路が地下に入るまではただ電車で通り過ぎるだけの人が多かったこの場所だが、渋谷の再開発の恩英も受け、新たな賑わいを見せ始め、歴史的にも場所的にも代官山エリアのターニングポイントとも思える。決して人通りが多いとは言えないが、その独特な空気感がこの立地の魅力だとも感じられる。そんな新旧の代官山の変化を感じられるこのエリアで、空間のパフォーマンスを最大限に生かし、回遊する人たちの目に少しでも止まるような面白い建物になればいいと思った。
EDITOR’S EYE
店舗利用だと敷金が賃料の10ヶ月分、事務所利用だと6ヶ月分。ボソッと呟いておく。